何より気に入らないのは。
何が一番気に食わないかって。
それは。
私が、ここにいることだ。
仲間達を、冷徹にも危険に飛び込ませているのに。
私は、ここで…安全な場所で、高みの見物をしているだけ。
彼らを、血よりも濃い繋がりで結ばれた仲間達を。
まるで操り人形のように操って、指示して。
実際に危険な綱渡りをしているのは、彼らなのだ。
私ではない。
私は彼らに、危険な綱渡りを用意して、彼らに「ここを渡れ」と指示しているだけ。
命綱もない、落ちたら谷の底に真っ逆さまの、命懸けの綱渡りを。
…許されるのか?そんなことが。
仲間なのに。
家族なのに。
私は安全な場所にいて。
彼らは、戦場のど真ん中にいる。
そして、そんな状況を作り出したのは、他でもないこの私なのだ。
私が、彼らを危険な目に遭わせている。
「信用している」と言えば、聞こえは良いだろう。
でも、実際は違うんじゃないか?
「頼っている」だけじゃないのか?「縋っている」だけじゃないのか?
自分には出来ないことだから、代わりに仲間に「押し付けてる」だけじゃないのか?
私は、本当に正しかったのか?
…分からない。誰にも。
どうしたら良かったのか、教えてくれる優しい神様なんて、この世にはいない。
結果を待つしかない。
仲間が、今にも危険な目に遭ってるかもしれないのに。
私はただここで、この安全な場所で、祈っていることしか出来ない。
この無力感が、絶望感が、どうして少しでも軽くなるだろう。
この胸が張り裂けそうな気持ちを、どうして見なかったことに出来るだろう。
終わらない自問自答が、私の心の中を、延々と巡っていた。
…あまりに、深く沈み込んでいたせいか。
私は、気づいていなかった。
そんな不甲斐ない私の姿を、数キロ先のビルのスコープ越しに、見つめている人物がいることに。
何が一番気に食わないかって。
それは。
私が、ここにいることだ。
仲間達を、冷徹にも危険に飛び込ませているのに。
私は、ここで…安全な場所で、高みの見物をしているだけ。
彼らを、血よりも濃い繋がりで結ばれた仲間達を。
まるで操り人形のように操って、指示して。
実際に危険な綱渡りをしているのは、彼らなのだ。
私ではない。
私は彼らに、危険な綱渡りを用意して、彼らに「ここを渡れ」と指示しているだけ。
命綱もない、落ちたら谷の底に真っ逆さまの、命懸けの綱渡りを。
…許されるのか?そんなことが。
仲間なのに。
家族なのに。
私は安全な場所にいて。
彼らは、戦場のど真ん中にいる。
そして、そんな状況を作り出したのは、他でもないこの私なのだ。
私が、彼らを危険な目に遭わせている。
「信用している」と言えば、聞こえは良いだろう。
でも、実際は違うんじゃないか?
「頼っている」だけじゃないのか?「縋っている」だけじゃないのか?
自分には出来ないことだから、代わりに仲間に「押し付けてる」だけじゃないのか?
私は、本当に正しかったのか?
…分からない。誰にも。
どうしたら良かったのか、教えてくれる優しい神様なんて、この世にはいない。
結果を待つしかない。
仲間が、今にも危険な目に遭ってるかもしれないのに。
私はただここで、この安全な場所で、祈っていることしか出来ない。
この無力感が、絶望感が、どうして少しでも軽くなるだろう。
この胸が張り裂けそうな気持ちを、どうして見なかったことに出来るだろう。
終わらない自問自答が、私の心の中を、延々と巡っていた。
…あまりに、深く沈み込んでいたせいか。
私は、気づいていなかった。
そんな不甲斐ない私の姿を、数キロ先のビルのスコープ越しに、見つめている人物がいることに。


