「…これは…」
…俺の中に、あまり思い出したくない既視感が浮かんだ。
「初めて見るだろう?」
ヒイラが、何故か嬉しそうに言った。
違う。
俺は、これを知っている。
見たことがある。
何なら、「体験」したことさえある。
そして、唐突に理解した。
ヒイラが何故、ルティス帝国に革命を起こそうとしているのか。
何故、そんな無謀とも思える夢物語を、自信たっぷりに語れるのか。
これがあるからだ。
その通りだ。これがあれば、お前の理想は容易く叶えられる。
俺は、それを知っている。
「何で…こんなものを…」
「とあるツテで手に入れたんだ」
何だ、そのツテっていうのは。
「とはいえ、これはまだ開発途中なんだ。如何せん、技術者も研究者も少なくて」
「…」
「今のところ、まともな研究者は、これに関する資料を持ってきてくれた『博士』だけ…。そこでだ、同志ルニキス」
ヒイラは、好奇心に満ちた少年のような顔で、俺を見た。
「君は賢いし、頭が良い。君も、これの開発に従事して欲しいんだ」
「…俺が…?」
「そう。必要なら、君が見込んだ同志を、研究チームに引き入れても良い。如何せん、ウチは研究職がろくにいないもんでね」
…そうだろうよ。
ただ熱意だけで集めた、若者達の烏合の衆なのだから。
そんな烏合の衆が、本気でこれに手を出すなんて。
一体どんな経緯があって、こんなことになったんだ。
ヒイラを問い詰めたかったが、俺がこんな「モノ」について知っていることがバレたら、俺の素性を疑われてしまう。
この場所では、ヒイラ以外、知っていてはならない禁忌だ。
だから。
俺は、得意のポーカーフェイス、ならぬマスクドフェイスを、遺憾なく発揮し。
素知らぬ顔を貫いてみせた。
「後で、君にも『博士』を紹介するよ。一緒に研究して欲しい。これが完成すれば、ルティス帝国は大きく変わる。新しい、誰もが平等な国に」
「…」
「その為に、力を尽くして欲しい。同志ルニキス。これが、俺の…いや、ルティス帝国を照らす、希望の光なんだ」
…あぁ。
思い出した。
…俺の中に、あまり思い出したくない既視感が浮かんだ。
「初めて見るだろう?」
ヒイラが、何故か嬉しそうに言った。
違う。
俺は、これを知っている。
見たことがある。
何なら、「体験」したことさえある。
そして、唐突に理解した。
ヒイラが何故、ルティス帝国に革命を起こそうとしているのか。
何故、そんな無謀とも思える夢物語を、自信たっぷりに語れるのか。
これがあるからだ。
その通りだ。これがあれば、お前の理想は容易く叶えられる。
俺は、それを知っている。
「何で…こんなものを…」
「とあるツテで手に入れたんだ」
何だ、そのツテっていうのは。
「とはいえ、これはまだ開発途中なんだ。如何せん、技術者も研究者も少なくて」
「…」
「今のところ、まともな研究者は、これに関する資料を持ってきてくれた『博士』だけ…。そこでだ、同志ルニキス」
ヒイラは、好奇心に満ちた少年のような顔で、俺を見た。
「君は賢いし、頭が良い。君も、これの開発に従事して欲しいんだ」
「…俺が…?」
「そう。必要なら、君が見込んだ同志を、研究チームに引き入れても良い。如何せん、ウチは研究職がろくにいないもんでね」
…そうだろうよ。
ただ熱意だけで集めた、若者達の烏合の衆なのだから。
そんな烏合の衆が、本気でこれに手を出すなんて。
一体どんな経緯があって、こんなことになったんだ。
ヒイラを問い詰めたかったが、俺がこんな「モノ」について知っていることがバレたら、俺の素性を疑われてしまう。
この場所では、ヒイラ以外、知っていてはならない禁忌だ。
だから。
俺は、得意のポーカーフェイス、ならぬマスクドフェイスを、遺憾なく発揮し。
素知らぬ顔を貫いてみせた。
「後で、君にも『博士』を紹介するよ。一緒に研究して欲しい。これが完成すれば、ルティス帝国は大きく変わる。新しい、誰もが平等な国に」
「…」
「その為に、力を尽くして欲しい。同志ルニキス。これが、俺の…いや、ルティス帝国を照らす、希望の光なんだ」
…あぁ。
思い出した。


