「…じゃあ、別れる前に、最後にもう一回、計画を確認しておきましょうか」
「う、うん」
気を引き締めろ、シュノ・ルヴァーシュ。
私はこれから、家族を助けに行くのだ。
そう思えば、誰も、何も怖くなんかない。
「まず、僕達はこれから、『帝国の光』に入党する」
「うん」
そうだ。
私とルーチェスは、これから。
ルリシヤが潜入している、『帝国の光』に乗り込むのだ。
『赤き星』が片付いたから。
今度は、敵の本丸に飛び込むのだ。
「とはいえ、僕は『赤き星』の一件で、裏切り者の烙印を押されているので…。アイズさんの手配で戸籍を偽造し、変装して、乗り込みます。お陰で髪も、この通り」
「うん」
指差すルーチェスの髪の毛は、派手な金髪に染まっていた。
いつもは黒髪なのに、帰国後すぐに金髪に染めちゃったから、びっくりしたが。
全ては、この任務の為なのだ。
「同時に入党したら怪しまれるので、先にどちらかが入って、もう一方は10日ほどインターバルを開けて入る、良いですよね」
「うん」
それは良いんだけど。
「どっちが先に入るかは、決まってないよね」
「決まってないですね。どっちでも良いですけど、じゃあ僕が先に…」
絶対、そう言うと思った。
あなたは、ルレイアの弟子だもの。
「駄目。先に入るのは私」
「え。そここだわります?」
「こだわる。私が先。あなたは後。危なそうだったら、あなたは入党せずに『青薔薇連合会』に戻って」
「逆でも良いじゃないですか。僕先に入るんで、危険な匂いがしたら伝えるので、シュノさんは本部に…」
「絶対駄目。私が先。これは先輩命令だから」
「…職権乱用…」
何とでも言いなさい。
「家族は平等じゃないんですか?」
「家族だけど、私は姉だから。姉は弟の言うことを聞かないといけないの」
「…ふむ、成程。確かにそうですね」
「…いやに聞き分けが良いのね」
ルレイアの弟子なら、もっと食い下がってくるかと思ったんだけど。
「いえ、アンブローシア家でも、よく言われるんで。『お姉ちゃんの言うこと聞かなきゃ駄目なんだよ!』って」
成程。そういうこと。
仲良し夫婦ね。羨ましい。
そんな仲良しのお嫁さんを、箱庭帝国に預けたまま、こんな危険な任務に飛び込もうとしているのだから。
ルーチェスの心情を思うと、申し訳なさとやりきれなさでいっぱいになる。
「う、うん」
気を引き締めろ、シュノ・ルヴァーシュ。
私はこれから、家族を助けに行くのだ。
そう思えば、誰も、何も怖くなんかない。
「まず、僕達はこれから、『帝国の光』に入党する」
「うん」
そうだ。
私とルーチェスは、これから。
ルリシヤが潜入している、『帝国の光』に乗り込むのだ。
『赤き星』が片付いたから。
今度は、敵の本丸に飛び込むのだ。
「とはいえ、僕は『赤き星』の一件で、裏切り者の烙印を押されているので…。アイズさんの手配で戸籍を偽造し、変装して、乗り込みます。お陰で髪も、この通り」
「うん」
指差すルーチェスの髪の毛は、派手な金髪に染まっていた。
いつもは黒髪なのに、帰国後すぐに金髪に染めちゃったから、びっくりしたが。
全ては、この任務の為なのだ。
「同時に入党したら怪しまれるので、先にどちらかが入って、もう一方は10日ほどインターバルを開けて入る、良いですよね」
「うん」
それは良いんだけど。
「どっちが先に入るかは、決まってないよね」
「決まってないですね。どっちでも良いですけど、じゃあ僕が先に…」
絶対、そう言うと思った。
あなたは、ルレイアの弟子だもの。
「駄目。先に入るのは私」
「え。そここだわります?」
「こだわる。私が先。あなたは後。危なそうだったら、あなたは入党せずに『青薔薇連合会』に戻って」
「逆でも良いじゃないですか。僕先に入るんで、危険な匂いがしたら伝えるので、シュノさんは本部に…」
「絶対駄目。私が先。これは先輩命令だから」
「…職権乱用…」
何とでも言いなさい。
「家族は平等じゃないんですか?」
「家族だけど、私は姉だから。姉は弟の言うことを聞かないといけないの」
「…ふむ、成程。確かにそうですね」
「…いやに聞き分けが良いのね」
ルレイアの弟子なら、もっと食い下がってくるかと思ったんだけど。
「いえ、アンブローシア家でも、よく言われるんで。『お姉ちゃんの言うこと聞かなきゃ駄目なんだよ!』って」
成程。そういうこと。
仲良し夫婦ね。羨ましい。
そんな仲良しのお嫁さんを、箱庭帝国に預けたまま、こんな危険な任務に飛び込もうとしているのだから。
ルーチェスの心情を思うと、申し訳なさとやりきれなさでいっぱいになる。


