The previous night of the world revolution6~T.D.~

私の傍らには、年下で、後輩で、幹部仲間のルーチェス。

私は年上で、先輩で、幹部歴もルーチェスより長い。

従って私は、この重大な任務を前に。

きっと緊張しているに違いないルーチェスを、少しでも落ち着かせる為にも。

そして、この任務への意気込みも兼ねて。

ここは大人の威厳を見せ、ルーチェスに「さすが先輩、格が違う」と思ってもらいたいところ。

なので。

「大人の…大人の威厳…威厳を持って…」

「…」

私は無言で、士気を高めていた…、

…つもりだったのだが。

「…シュノさん」

「ふぇっ」

いきなりルーチェスに呼ばれて、ビクッとしてしまった。

「大丈夫ですか?」

「な、何が?」

「なんか、凄い緊張してるみたいですけど…」

「そ、そんなことないよ」

「そうですか…」

全然、全然緊張なんかしてないもん。

私は『青薔薇連合会』の幹部なんだから。

重大な任務を前にして、しかも後輩が横にいるのに、緊張するなんてそんな情けないとこ、

「ていっ」

「ひゃぁぁっ!」

いきなり、背中をツン、とつつかれて、私は素っ頓狂な声を上げてしまった。

…ルーチェスだった。

「…やっぱり緊張してるじゃないですか」

「…意地悪…」

「済みません」

何だか、あなたのそういうところ。

ルレイアに似てる気がして、やっぱり師弟なんだなぁって。