The previous night of the world revolution6~T.D.~

そして、『帝国の光』が要求してきたのは、金とビラ配りだけではない。

以前、『帝国の光』の講演会で、ルリシヤと再会したとき、彼がそうしていたように。

『帝国の光』が、地方で講演会をするとかで。

俺達『ルティス帝国を考える会』のメンバーにも、お声がかかった。

何をさせられるかと言うと、これまたルリシヤが以前していたような、

…所謂、雑用係である。

観客の誘導とか、資材運びとか、チケットの確認とか、そういうの。

一応こういうボランティアは、参加出来る人だけで良いですよ、と言われているし。

『ルティス帝国を考える会』のメンバー全員が、このボランティアに参加している訳ではない。

しかし。

お互い、立派な革命闘士になろうと、勝手に決意表明したことになっている、俺とエリアスは。

最早、強制参加みたいなものだ。

逃げたくても逃げられない。

しかも、地方までの交通費、自分持ちだし。

昼食に弁当が支給される訳でもないし。

本当に、タダ働きだよ。

むしろ、交通費と昼食の費用と、労働力さえもこっちが負担してるんだから、マイナスだ。

おまけに、『帝国の光』から来たお偉いさんは、俺達ボランティアを見ても、「同志達の努力が、いつか実を結びますように」とか宣うだけで。

感謝の言葉一つ言いやがらなかったし。

自分は『帝国の光』所属で、俺達は『ルティス帝国を考える会』所属。

自分の下部組織の人間だと思って、見下しやがってんだろうな。

平等じゃなかったのかよ。え?おい。

思いっきり、小間使い扱いしてるじゃないか。

こういうところの矛盾に、誰か気づいてくれれば良いのに。

ルティス帝国の未来、とやらに頭を汚染された馬鹿共は、そんなことにも気づかず。

ただ黙々と、元気にタダ働き。

やってられねぇよ、全く。