そんな、おにぎりのみ質素弁当(?)を食べながら。
…しかしあれだね、おにぎりって、塩を少なめにすると。
マジで、ただの米の塊って感じ。
おにぎりをおにぎりと呼べるのは、ちゃんと味がついているからだ。
塩をケチってるからか、スーパーの激安特化の安米だからか、全然味がない。
これが炊きたてだったら、まだマシだったんだろうけど。
如何せんもう冷めてるし、温める手段もないので。
なんか、冷蔵庫から出したばかりの、冷やご飯の塊食ってる気分。
最悪の気分だよ。
しかし。
「…俺達は、恵まれてますよね」
俺は、不味いおにぎりを食べながら、しみじみと呟いた。
「ルナニア?」
「これ、美味しくないでしょう?エリアス」
海苔だけおにぎりを指差して、俺が言うと。
「あ、いや、そんなことは…ちゃんと美味しいよ」
ちょっと考えただろお前。
美味しくないなーと思ってたんだろ。そんな風に作ったんだから、当たり前だ。
贅沢は敵だからな、今は。
「良いんですよ、出来るだけ倹約しようと思って、色々ケチったんで…」
最近は、手抜きだけど美味しい!みたいなレシピも流行ってるが。
やっぱり、手抜き料理は手抜き料理だよ。
手の込んだ料理とは、味が違う。
毎日、星付きレストランシェフの料理を食べてる俺が言うんだから、これはれっきとした事実だぞ。
で、今論じるべきはそこではない。
「でも、こんなものでも、貧民街に住んでる人達にとっては、ご馳走に見えるんでしょうね」
俺は、しみじみと呟いてみせた。
心にもないことを。
「…ルナニア…」
そして、そんな俺の小芝居に踊らされる、エリアス。
お前は本当にチョロい奴だな。
「これが…現状、ルティス帝国に巣食ってる問題なんですよね。発展した都市では、捨てるほど食べ物を持て余してるのに…」
「…」
「…貧民街では、残飯のようなものでも当たり前のように…。いや…残飯でさえ、手に入れるのも難しい人達が、いるんですよね」
そういう奴らが、ふらふらと帝都にやって来て、俺達の仲間になったりするのだ。
そうやって、『青薔薇連合会』は大きくなった。
だから、そういう奴が常に一定数いてくれないと、俺達は困るのだ。
しかし。
「そうだよな…。ルナニアの言う通りだ」
俺の小芝居に踊らされたエリアスは、真剣な眼差しで頷いた。
ルティス帝国チョロい奴選手権代表を名乗れるぞ、お前。
「それなのに、そんな現状に、目を向けようとしない人が…あまりにも多過ぎる」
ビラを受け取ってくれる人が少な過ぎる、の意訳である。
今のルティス帝国の現状なんてどうでも良い、それより今晩の献立の方が大事、っていうのは分かるけど。
でも、ビラだけは受け取ってくれよ。
帰れないじゃん。俺。
「そうだな。もっと…ルティス帝国民の意識を、変えていかないと」
「えぇ。一緒に頑張りましょう」
「…あ、そうだ」
そのとき。
エリアスが、何かを閃いた。
…しかしあれだね、おにぎりって、塩を少なめにすると。
マジで、ただの米の塊って感じ。
おにぎりをおにぎりと呼べるのは、ちゃんと味がついているからだ。
塩をケチってるからか、スーパーの激安特化の安米だからか、全然味がない。
これが炊きたてだったら、まだマシだったんだろうけど。
如何せんもう冷めてるし、温める手段もないので。
なんか、冷蔵庫から出したばかりの、冷やご飯の塊食ってる気分。
最悪の気分だよ。
しかし。
「…俺達は、恵まれてますよね」
俺は、不味いおにぎりを食べながら、しみじみと呟いた。
「ルナニア?」
「これ、美味しくないでしょう?エリアス」
海苔だけおにぎりを指差して、俺が言うと。
「あ、いや、そんなことは…ちゃんと美味しいよ」
ちょっと考えただろお前。
美味しくないなーと思ってたんだろ。そんな風に作ったんだから、当たり前だ。
贅沢は敵だからな、今は。
「良いんですよ、出来るだけ倹約しようと思って、色々ケチったんで…」
最近は、手抜きだけど美味しい!みたいなレシピも流行ってるが。
やっぱり、手抜き料理は手抜き料理だよ。
手の込んだ料理とは、味が違う。
毎日、星付きレストランシェフの料理を食べてる俺が言うんだから、これはれっきとした事実だぞ。
で、今論じるべきはそこではない。
「でも、こんなものでも、貧民街に住んでる人達にとっては、ご馳走に見えるんでしょうね」
俺は、しみじみと呟いてみせた。
心にもないことを。
「…ルナニア…」
そして、そんな俺の小芝居に踊らされる、エリアス。
お前は本当にチョロい奴だな。
「これが…現状、ルティス帝国に巣食ってる問題なんですよね。発展した都市では、捨てるほど食べ物を持て余してるのに…」
「…」
「…貧民街では、残飯のようなものでも当たり前のように…。いや…残飯でさえ、手に入れるのも難しい人達が、いるんですよね」
そういう奴らが、ふらふらと帝都にやって来て、俺達の仲間になったりするのだ。
そうやって、『青薔薇連合会』は大きくなった。
だから、そういう奴が常に一定数いてくれないと、俺達は困るのだ。
しかし。
「そうだよな…。ルナニアの言う通りだ」
俺の小芝居に踊らされたエリアスは、真剣な眼差しで頷いた。
ルティス帝国チョロい奴選手権代表を名乗れるぞ、お前。
「それなのに、そんな現状に、目を向けようとしない人が…あまりにも多過ぎる」
ビラを受け取ってくれる人が少な過ぎる、の意訳である。
今のルティス帝国の現状なんてどうでも良い、それより今晩の献立の方が大事、っていうのは分かるけど。
でも、ビラだけは受け取ってくれよ。
帰れないじゃん。俺。
「そうだな。もっと…ルティス帝国民の意識を、変えていかないと」
「えぇ。一緒に頑張りましょう」
「…あ、そうだ」
そのとき。
エリアスが、何かを閃いた。


