エリアスの言うあいつ、が誰かは。
皆さん、とうにお分かりのことだろう?
いつだって皆の人気者である、俺とは違って。
いつだって皆の嫌われ者である、彼のことだ。
「…」
ルーシッドは、献金箱をジロッと見つめるだけで。
彼だけは、決して財布を取り出そうとはしなかった。
今回も、1円たりともくれてやるつもりはない、という態度を崩していない。
同調圧力に屈しない辺り、頑固だよなぁ。
そういう役割だから、仕方ないけど。
「あいつ、また募金する気ないのかよ」
と、ぼやくA。
「少しでも募金すれば良いのに。それがルティス帝国の為になるって分からないのか?」
と、憤るB。
「案外、金がないんじゃね?」
と、茶化すC。
金がないのに募金してるのはお前だろ。
借金までして貢いだ奴が威張るな。
「あいつ、何でここにいるんだろ。自分が明らかに浮いてるって、分からないのか?」
エリアスが、嫌悪感をあらわにして言った。
そりゃあ分かってるよ。そういう役割なんだから。
むしろ、浮いてないと困るのだ。
しかしエリアス達は、そんな事情は知らないので。
『ルティス帝国を考える会』一同、皆がルーシッドを白い目で見ていた。
二度目の献金に、小銭の一枚すら投入する気のない、全く参加しない彼のことを。
「これ以上輪を乱すなら、出ていって欲しいよな。正直」
エリアスが、禁句をボソッと口にしたのに。
「全くだよ」
「あいつなんて、いなくても良いよな」
「むしろ、いない方が良いだろ」
「そうだよ。その方が、俺達は一丸になれる」
咎めるどころか、エリアスの意見に賛成している始末。
落ちるところまで落ちたな、『ルティス帝国を考える会』も。
ただの段ボール箱で作った箱に、札束投入してる時点で…正気ではないけれど。
皆さん、とうにお分かりのことだろう?
いつだって皆の人気者である、俺とは違って。
いつだって皆の嫌われ者である、彼のことだ。
「…」
ルーシッドは、献金箱をジロッと見つめるだけで。
彼だけは、決して財布を取り出そうとはしなかった。
今回も、1円たりともくれてやるつもりはない、という態度を崩していない。
同調圧力に屈しない辺り、頑固だよなぁ。
そういう役割だから、仕方ないけど。
「あいつ、また募金する気ないのかよ」
と、ぼやくA。
「少しでも募金すれば良いのに。それがルティス帝国の為になるって分からないのか?」
と、憤るB。
「案外、金がないんじゃね?」
と、茶化すC。
金がないのに募金してるのはお前だろ。
借金までして貢いだ奴が威張るな。
「あいつ、何でここにいるんだろ。自分が明らかに浮いてるって、分からないのか?」
エリアスが、嫌悪感をあらわにして言った。
そりゃあ分かってるよ。そういう役割なんだから。
むしろ、浮いてないと困るのだ。
しかしエリアス達は、そんな事情は知らないので。
『ルティス帝国を考える会』一同、皆がルーシッドを白い目で見ていた。
二度目の献金に、小銭の一枚すら投入する気のない、全く参加しない彼のことを。
「これ以上輪を乱すなら、出ていって欲しいよな。正直」
エリアスが、禁句をボソッと口にしたのに。
「全くだよ」
「あいつなんて、いなくても良いよな」
「むしろ、いない方が良いだろ」
「そうだよ。その方が、俺達は一丸になれる」
咎めるどころか、エリアスの意見に賛成している始末。
落ちるところまで落ちたな、『ルティス帝国を考える会』も。
ただの段ボール箱で作った箱に、札束投入してる時点で…正気ではないけれど。


