The previous night of the world revolution6~T.D.~

―――――――…ルレイア殿と同居するようになって、しばらくになるが。

部屋中の家具、調度品などの全てが、真っ黒であることにも、何とか慣れてきた。

何なら、浴室のタイルも黒だから。

天井まで黒い。

もう、何処を見ても真っ黒。

ある種の刑務所みたいだと思いながら。

しかし、このブラックルームを手配したルームメイトに、そんな文句を言おうものなら、生きて明日の陽を拝めないので。

何とかして、慣れるしかないというものだ。

しかし。

俺の努力を前にしても、どうしても慣れないことがある。

それは。

「…いつも思ってますけど、ルレイア殿…」

「はい?」

「食事、いつも美味しいですよね」

この潜伏地での家事は、炊事以外、基本的にルレイア殿の下僕、ならぬメイドさん(?)の、エリュシアさんがやってくれている。

家事に疎い俺としては、凄く有り難いのだが。

ルレイア殿には、有り難みとかは一切ないみたいだった。

彼はもう少し、自分に尽くしてくれる女性に感謝をすることを覚えた方が良いと思う。

が、口に出したら反撃が恐ろしいので言わない。

で、話を戻すが。

エリュシアさんは、炊事の担当はしていない。

紅茶を淹れてくれたりはするけど。

じゃあ、いつも食事はどうしているのかというと。

ルレイア殿のリクエストで、毎食デリバリーである。

俺の分も合わせて、二人分運んできてくれる。

そしてこのデリバリー、毎食凄く美味しい。

「でしょう?俺も気に入ってるんですよ」

と、ルレイア殿。

「一体、何処のお店から取り寄せてるんですか?」

帝都にこんな美味しい店があるなら、俺にも紹介して欲し、

「あぁ、店じゃないですよ。星付きレストランで、シェフやってるハーレム会員数人に、順番に作らせて持ってこさせてるだけです」

「…」

…お分かり頂けるだろうか。

俺が未だに慣れないのは、ルレイア殿の、こういうところである。