しばし、ぼーっと天井を見上げていたセカイさんは。
「…それってさー、ルーチェス君」
「はい」
「やっぱり、上の人からの命令なの?ルーチェス君だけ帰ってこい〜って」
上の人…アイズさんは、まぁ確かに上の人ですね。
「そうなりますね」
「私、邪魔?」
「邪魔と言うより、手間です」
「手間…?」
「守らなきゃならないので。あなたのことを」
「…」
アイズさんは、何も僕が憎いから、セカイさんを置き去りにして、ルティス帝国に帰ってこいと言っている訳ではない。
むしろ逆だ。
セカイさんを連れて帰ったら、危ないから。
僕は、僕一人の身なら、どうとでも守れるけれど。
またセカイさんを人質にでも取られたら、僕は動けなくなってしまうから。
だから、彼女はまだ、箱庭帝国にいてもらった方が良い。
その方が、確実に安全が保証される。
箱庭帝国にいる限り、『帝国の光』はセカイさんに手を出せない。
ここで彼女を預かってもらっていれば、僕はルティス帝国で、自由に動ける。
だからこそ、僕一人だけに帰国を促しているのだ。
二人で戻ったら、またセカイさんが危険な目に遭いかねないから。
「そうか…。そうだよね、私弱いもんなぁ…。ルーチェス君に守ってもらわなきゃ、自分の身も守れない…」
「…」
「ルーチェス君に、飛び蹴りの一つも食らわせらなかったもんなぁ…」
「…」
…そんなこともありましたかね。
避けちゃったんで。ごめんなさいね。
「別に、セカイさんが悪い訳じゃありませんよ」
「でも、ルーチェス君が悪い訳でもないよね」
「僕がもっと強かったら、あなたを守れたんですけどね」
「私がもっと強かったら、ルーチェス君を困らせることもなかったんだけどね」
…無い物ねだり夫婦。
「そうかぁ…。ルーチェス君、一人で帰るのかぁ…」
…。
…心に来ますね。
僕の心を擬人化したら、今頃土手っ腹に風穴開いてるくらいには、ダメージを負ってる。
「私を見捨てて帰るのね」って言われてる気分。
実際、見捨てて帰るも同然だし。
「しかもルーチェス君、危ないところに帰って、危ない任務をするんでしょ?」
「うーん…。まぁ、そうなるでしょうね」
憎き『赤き星』は、瓦解したと聞いたが。
まだ、真打ちの『帝国の光』が残っている。
僕が本国に召喚されたのは、その『帝国の光』に対する戦力の一つに数えられているからだ。
『帝国の光』は、『赤き星』とはまた違う意味で、危険な連中だと聞いた。
そんな連中を相手にするのだから、確かに危険な任務なのだろう。
「…それってさー、ルーチェス君」
「はい」
「やっぱり、上の人からの命令なの?ルーチェス君だけ帰ってこい〜って」
上の人…アイズさんは、まぁ確かに上の人ですね。
「そうなりますね」
「私、邪魔?」
「邪魔と言うより、手間です」
「手間…?」
「守らなきゃならないので。あなたのことを」
「…」
アイズさんは、何も僕が憎いから、セカイさんを置き去りにして、ルティス帝国に帰ってこいと言っている訳ではない。
むしろ逆だ。
セカイさんを連れて帰ったら、危ないから。
僕は、僕一人の身なら、どうとでも守れるけれど。
またセカイさんを人質にでも取られたら、僕は動けなくなってしまうから。
だから、彼女はまだ、箱庭帝国にいてもらった方が良い。
その方が、確実に安全が保証される。
箱庭帝国にいる限り、『帝国の光』はセカイさんに手を出せない。
ここで彼女を預かってもらっていれば、僕はルティス帝国で、自由に動ける。
だからこそ、僕一人だけに帰国を促しているのだ。
二人で戻ったら、またセカイさんが危険な目に遭いかねないから。
「そうか…。そうだよね、私弱いもんなぁ…。ルーチェス君に守ってもらわなきゃ、自分の身も守れない…」
「…」
「ルーチェス君に、飛び蹴りの一つも食らわせらなかったもんなぁ…」
「…」
…そんなこともありましたかね。
避けちゃったんで。ごめんなさいね。
「別に、セカイさんが悪い訳じゃありませんよ」
「でも、ルーチェス君が悪い訳でもないよね」
「僕がもっと強かったら、あなたを守れたんですけどね」
「私がもっと強かったら、ルーチェス君を困らせることもなかったんだけどね」
…無い物ねだり夫婦。
「そうかぁ…。ルーチェス君、一人で帰るのかぁ…」
…。
…心に来ますね。
僕の心を擬人化したら、今頃土手っ腹に風穴開いてるくらいには、ダメージを負ってる。
「私を見捨てて帰るのね」って言われてる気分。
実際、見捨てて帰るも同然だし。
「しかもルーチェス君、危ないところに帰って、危ない任務をするんでしょ?」
「うーん…。まぁ、そうなるでしょうね」
憎き『赤き星』は、瓦解したと聞いたが。
まだ、真打ちの『帝国の光』が残っている。
僕が本国に召喚されたのは、その『帝国の光』に対する戦力の一つに数えられているからだ。
『帝国の光』は、『赤き星』とはまた違う意味で、危険な連中だと聞いた。
そんな連中を相手にするのだから、確かに危険な任務なのだろう。


