「…帰ることになりました。ルティス帝国に」
「ほう。良いことじゃないか」
「良いことのはずなんですけどね。僕にとっては、あまり良いことではありませんね」
「そうか」
「そうです」
「それって、私にとっても、あんまり良いことじゃないのかな」
「多分、そうだと思います」
あなたが、僕と同じ気持ちなら。
「…もしかして、ルティス帝国に帰るのは、一人だけなのかな?」
…あぁ。
今この瞬間、僕がシラミであったなら。
セカイさんの髪の毛にくっついて、一緒にルティス帝国に帰るのに。
いや待て。シラミは駄目だ。空港の検疫に引っ掛かる。
そうか…。シラミになっても…駄目だと言うのか…。
…切ないな。
「…はい。一人だけです」
「一人だけ?」
「一人だけです」
「ルーチェス君だけ?」
「僕だけですね」
「私は置き去り?」
「そうなりますね」
「ん〜っ…」
セカイさんは、声にならない唸り声をあげてから。
ぼふん、とベッドに大の字に寝そべった。
…。
「…感想をどうぞ」
「…私が、ノミだったらなー…」
セカイさんは、ポツリと呟いた。
「ルーチェス君の頭にくっついて、一緒に帰るのになー…」
「セカイさん…」
図らずしも、僕と発想が一緒。
似た者夫婦ってことで良いですかね。
しかし。
「…セカイさん」
「何じゃい」
「ノミも、多分検疫で弾かれます」
「そうかぁ〜…。良い作戦だと思ったんだけどなぁ…」
僕も、一瞬良い作戦だと思ったんですけどね。
やっぱり、駄目みたいです。
寄生虫は基本無理。
ルティス帝国って、案外検疫厳しいんで。
「ほう。良いことじゃないか」
「良いことのはずなんですけどね。僕にとっては、あまり良いことではありませんね」
「そうか」
「そうです」
「それって、私にとっても、あんまり良いことじゃないのかな」
「多分、そうだと思います」
あなたが、僕と同じ気持ちなら。
「…もしかして、ルティス帝国に帰るのは、一人だけなのかな?」
…あぁ。
今この瞬間、僕がシラミであったなら。
セカイさんの髪の毛にくっついて、一緒にルティス帝国に帰るのに。
いや待て。シラミは駄目だ。空港の検疫に引っ掛かる。
そうか…。シラミになっても…駄目だと言うのか…。
…切ないな。
「…はい。一人だけです」
「一人だけ?」
「一人だけです」
「ルーチェス君だけ?」
「僕だけですね」
「私は置き去り?」
「そうなりますね」
「ん〜っ…」
セカイさんは、声にならない唸り声をあげてから。
ぼふん、とベッドに大の字に寝そべった。
…。
「…感想をどうぞ」
「…私が、ノミだったらなー…」
セカイさんは、ポツリと呟いた。
「ルーチェス君の頭にくっついて、一緒に帰るのになー…」
「セカイさん…」
図らずしも、僕と発想が一緒。
似た者夫婦ってことで良いですかね。
しかし。
「…セカイさん」
「何じゃい」
「ノミも、多分検疫で弾かれます」
「そうかぁ〜…。良い作戦だと思ったんだけどなぁ…」
僕も、一瞬良い作戦だと思ったんですけどね。
やっぱり、駄目みたいです。
寄生虫は基本無理。
ルティス帝国って、案外検疫厳しいんで。


