部室の中は、相変わらず緊張した空気が漂っていた。

彼らは部室の真ん中のテーブルに、大きな地図を広げ、何やら印をつけて、話し合っていたようだ。

恐らく、ルーチェスの行き先を探っていたんだろう。

残念だけど、あなた達には、一生見つけられないわ。

それどころか、あなた達そのものが、今日で終わりなんだから。

「な…何ですか!いきなり!」

彼らは、見られてはいけないものを見られたかのように、慌てて地図を折り畳んだ。

もう見ちゃったから、今更片付けても遅いけど。

それに、あんな地図はもうどうでも良い。

「…突然で申し訳ありませんが、あなた達『赤き星』は、今日、この時を持って、解散して頂くことになりました」

「!?」

『赤き星』の党首、サナミア・エクシール以下。

『赤き星』のメンバー達は、愕然として目を見開いた。