The previous night of the world revolution6~T.D.~

私達のような、ほぼ政府公認の非合法組織はともかく。

基本的に非合法組織は、非合法と言うだけあって、存在そのものが違法。

つまり、帝国騎士団による取り締まりの対象となる。

そしてルティス帝国では、許可されていない武器の所持も違法。

ルリシヤによって、『帝国の光』が武器を所有していることが発覚した今。

『帝国の光』は、違法に武器を所有する非合法組織と認定される。

それは、帝国騎士団も承知しているところだろう。

つまり。

今この瞬間でも、帝国騎士団は、『帝国の光』を潰すことが可能になったのだ。

ようやく、『帝国の光』を取り締まる口実が出来たのだ。

だったら『青薔薇連合会』は、今すぐにでも手を引いて構わない。

あとは、帝国騎士団の仕事だ。

私達は、これ以上危険を犯して、スパイ活動を続ける意味があるのか?

…と、いう私の疑問を、噛み砕いてアリューシャとルルシーに伝えると。

「え?マジ?帰って良いの!?じゃあ帰ってくれば良いじゃん!」

一も二もなく、アリューシャはスパイ活動中止を推薦。

更に、ルルシーも。

「帝国騎士団への義理は、もう充分果たしただろう。これ以上、ルレイア達を危険に晒す必要はない」

元々スパイ任務には反対していたルルシーは、当然この反応。

そうなんだけど。

確かに、そうなんだけど。

アリューシャとルルシーの言う通り、今すぐスパイ組を撤収させても構わないのだけど。

…即断出来ない、自分がいる。

それどころか。

『帝国の光』が、武器を所有しているということが分かったが故に。

「…私は、このまま続行するべきじゃないかと思ってる」

「ふぁ!?何で!?」

「…」

アリューシャは勿論。

ルルシーも、この懐疑的な表情。

その視線が痛いよ。

でも、私とて、考えなしに続行を口にしている訳ではない。