「…何なんだ、お願いって」
「『帝国の光』、って聞いたことあるかな」
「…!」
…『帝国の光』。
近頃、表社会のみならず、裏社会でも、時折その名前を聞く。
聞いたところによると、そいつらは、ルティス帝国を共産主義国家にしようと、若者を中心に活動している。
少し前、世間を騒がせた『天の光教』の後継組織…。
俺は、瞬時に理解した。
そうか。
あんたらが敵に回してるのは、そういう連中なのか。
だが。
「…聞いたことはあるな」
それだけ言って、俺はそれ以上の詮索はしなかった。
これ以上は、たかが武器商人である『オプスキュリテ』の管轄外だ。
余計な詮索は、死を招く。
俺が相手にしている『青薔薇連合会』というマフィアは、そういう連中だ。
「君が賢くて助かるよ」
相変わらずの笑顔で応える、次期首領。
馬鹿野郎。
こっちだって、今、命懸けの綱渡りしてるんだからな。
言葉を間違えれば、生きてこの建物を出られるかどうか。
「それで、お願いなんだけど」
「…何だ?」
「もし、『帝国の光』、及びその系列組織から、武器の斡旋を頼まれたとしても…断って欲しい」
「…」
…これは。
明らかに、余計なお世話だ。
俺は商売人だ。客を選ぶ自由がある。
一人の客が、別の客を指差して、「あいつには売らないでよ」と言ったところで。
そんなの、客が決めることじゃない。店側である、俺が決めることだ。
だからあくまで次期首領様は、「お願い」だと言っているのだ。
俺達が誰を相手に商売するか、指図することは出来ないから。
それでも、敢えて口を出してくる。
その意味が、理由が何なのか。
簡単だ。
これは、脅しだ。
だから、『青薔薇連合会』との取引は肝が冷えるんだよ。
頷かなきゃ、それこそ緊急脱出案件じゃねぇか。
これで、俺が本当に『帝国の光』とやらに武器を売るようなことがあれば。
今後、『オプスキュリテ』は枕を高くして寝ることは出来ない。
『青薔薇連合会』を裏切り、彼らを敵に回す行為だからだ。
さすが、人を脅迫することにおいては、右に並ぶ者はいないな。
恐れ入るよ。
…とはいえ。
「…安心しろよ」
わざわざ、そんな恐ろしい脅しを仕掛けてこなくても。
「俺だって、ルティス帝国の共産主義化なんて御免だ。商売の邪魔にしかならないからな」
「…そう、それなら安心だね」
あぁ、安心してくれ。
あんたが安心してくれなきゃ、俺が安心して帰れないんだよ。
全く、つくづく『青薔薇連合会』と関わっていたら。
命がいくつあっても、足りやしない。
「『帝国の光』、って聞いたことあるかな」
「…!」
…『帝国の光』。
近頃、表社会のみならず、裏社会でも、時折その名前を聞く。
聞いたところによると、そいつらは、ルティス帝国を共産主義国家にしようと、若者を中心に活動している。
少し前、世間を騒がせた『天の光教』の後継組織…。
俺は、瞬時に理解した。
そうか。
あんたらが敵に回してるのは、そういう連中なのか。
だが。
「…聞いたことはあるな」
それだけ言って、俺はそれ以上の詮索はしなかった。
これ以上は、たかが武器商人である『オプスキュリテ』の管轄外だ。
余計な詮索は、死を招く。
俺が相手にしている『青薔薇連合会』というマフィアは、そういう連中だ。
「君が賢くて助かるよ」
相変わらずの笑顔で応える、次期首領。
馬鹿野郎。
こっちだって、今、命懸けの綱渡りしてるんだからな。
言葉を間違えれば、生きてこの建物を出られるかどうか。
「それで、お願いなんだけど」
「…何だ?」
「もし、『帝国の光』、及びその系列組織から、武器の斡旋を頼まれたとしても…断って欲しい」
「…」
…これは。
明らかに、余計なお世話だ。
俺は商売人だ。客を選ぶ自由がある。
一人の客が、別の客を指差して、「あいつには売らないでよ」と言ったところで。
そんなの、客が決めることじゃない。店側である、俺が決めることだ。
だからあくまで次期首領様は、「お願い」だと言っているのだ。
俺達が誰を相手に商売するか、指図することは出来ないから。
それでも、敢えて口を出してくる。
その意味が、理由が何なのか。
簡単だ。
これは、脅しだ。
だから、『青薔薇連合会』との取引は肝が冷えるんだよ。
頷かなきゃ、それこそ緊急脱出案件じゃねぇか。
これで、俺が本当に『帝国の光』とやらに武器を売るようなことがあれば。
今後、『オプスキュリテ』は枕を高くして寝ることは出来ない。
『青薔薇連合会』を裏切り、彼らを敵に回す行為だからだ。
さすが、人を脅迫することにおいては、右に並ぶ者はいないな。
恐れ入るよ。
…とはいえ。
「…安心しろよ」
わざわざ、そんな恐ろしい脅しを仕掛けてこなくても。
「俺だって、ルティス帝国の共産主義化なんて御免だ。商売の邪魔にしかならないからな」
「…そう、それなら安心だね」
あぁ、安心してくれ。
あんたが安心してくれなきゃ、俺が安心して帰れないんだよ。
全く、つくづく『青薔薇連合会』と関わっていたら。
命がいくつあっても、足りやしない。


