The previous night of the world revolution6~T.D.~

しかし、それ故に。

『青薔薇連合会』のように、「正規ルート」で武器を買えない連中が、中古屋を利用する。

そういう連中は、いかに型落ちだろうが、粗悪品だろうが、馬鹿みたいな高値をつけられようが、買う。

「正規ルート」で買えないのだから、中古屋ででも買うしかないのだ。

だから、多分。

「これらを買った組織が何処かは知らないが、十中八九中古屋か、違法な仲買人を通して買ってるんだろう」

「やっぱり、君もそう思うか…。…で、それって、相場の何倍になるの?」

「さぁ、こういう手合の輩は、足元見やがるからな。最低でも十倍は吹っかけてるんじゃないのか?」

何せ、言い値で買ってもらえるんだからな。

買い取ったときの、何倍もの値段をつけて売れば良い。

そうすりゃ、いくら粗悪品だろうが型落ちだろうが、大儲けだわな。

ボロい商売してやがる。

これだから、中古屋や仲買人はいけ好かないんだ。

「お節介なようだがな、いずれにしても、こういう手合から武器を買ってるような連中なら、お宅らの敵になるとは思えないぞ」

根本的な組織力が違う。

「正規ルート」で武器を買うことも出来ないような連中なら。

しかし。

「うん…。そうだと良いんだけどね」

この、次期首領幹部様の、浮かない顔。

…何だ。

そんなに、単純な話ではないのか。

…まぁ、そうだろうな。

わざわざ、俺を呼びつけてきたってことは。

恐らく、俺の予想以上に、面倒な連中とやり合ってるんだろう。

あの死神がこの場にいないのも、多分それが関係しているんじゃないか?

と、思ったら。

「最後に一つ、お願いをしても良いかな?」

次期首領様が、とてもマフィアのそれとは思えない、優しげな笑顔で言った。

…お願い、って顔じゃないな。

あんたが言えば、半ば脅迫じゃないか。