The previous night of the world revolution6~T.D.~

…何だこれは。

「そのリストに、見覚えはある?」 

「…」

一枚目、二枚目、三枚目と、パラパラ捲ってみたが。

「…何だ、このガラクタは」

「ガラクタ?」

「だってガラクタだろ。いつの時代の武器リストだ?これは」

リストに載っているのは、俺達の界隈では、一昔前どころか。

二昔くらい前の武器が並んでいる。

型遅れも良いところだ。

「『オプスキュリテ』では、取り扱ってないのかな」

「当たり前だ。あんたらも知ってるだろ?俺達は中古屋じゃねぇ。こんな三流品、取り扱ってる訳がない」

今時、何処の武器商人が、こんな型遅れの武器を売ってるんだ?

仲介業者から安物を買って、投げ売りでもしてんのか。

いずれにしても、こんなガラクタじゃあ、売っても大した利益にはなるまい。

俺達が商売相手にしてるのは、『青薔薇連合会』を始め、裏社会でそれなりに名を馳せている組織が大半だ。

彼らに、こんなガラクタ品を売りつけようものなら。

『オプスキュリテ』の名が泣く。

大体あんたらも、こんな型遅れ、タダでも買わんだろ。

「だろうね。私達もそう思う」

「なら、このリストは何だ?」

「とある組織が所有している武器の一覧らしい。勿論、それに載ってるのが全てではないだろうけど」

…とある組織…。

つまりあんたらは、その「とある組織」とやらと敵対してるんだな。

だとしたら、恐れるに足らないだろう。

「…俺達『オプスキュリテ』が、こんな骨董品を何処かに売りつけたと思って、わざわざ呼び出したのか?」

もしそうなら、随分舐められたもんだな。

しかし。

次期首領幹部様は、平然として言った。

「いいや、君達ともあろう者が、こんな骨董品を売り捌くなんて、みっともない真似をするはずがないことは、私も分かってるよ」

「…なら、何で俺を呼んだ?」

「単純な話だよ。武器のことなら、君に聞くのが一番だと思ってね」

「…」

…あっそ。

…本ッ当に…食えない奴だよ、あんたは。

『青薔薇連合会』次期首領にぴったりだ。