The previous night of the world revolution6~T.D.~

「君の立場は分かってるよ、ジュリスさん」

「…」

「私達にとって、マフィアとしてのルールがあるように…。君達にだって、武器商人としてのルールがある。そうだね?」

「…分かってもらえたなら光栄だな」

成程。

さすが次期首領幹部様。

あんたは、話が分かるタイプのようだ。

安心したよ。

「とはいえ、こちらも追い詰められててね。あんまり貝のように黙られても困る。君達にとっても、私達にとっても、お互いを失うのは辛い。そう思わない?」

「…同感だな」

優しい口調で言いながら、しっかり脅しも入れてくる。

全く、本当にさすがだよ。

あんた、見た目の年齢と頭の中の年齢、一致してないだろ。

俺も人のこと言えた義理じゃないが。

「それを踏まえて、話をしよう」

お互い、ギリギリの線を突いて話し合おう、ってことか。

嫌だね。こういうのは、得意だが好きではない。

…とはいえ。

『青薔薇連合会』を失えば、『オプスキュリテ』の生命線に関わるのは事実。

『青薔薇連合会』だって、新しく信用出来る武器商人を探すのは、それなりの手間がかかるだろう。

お互い、お互いを失うのは得策ではない。

だったら、ここはお互いのルールに則り。

ギリギリの線で、建設的な話をしようってか。

…ったく。本当に、『青薔薇連合会』って組織と関わったのが、間違いだった気がするよ。

「…分かった。降参だ、降参。答えられることなら答えるから、それで勘弁してくれ」

「ありがとう。相変わらず話が分かるね、君は」

そういう風に、あんたが誘導してるんだろうが。

食えない奴だよ。