「あぁ、はい…。店長、俺のロッカーの場所、分かります?左から二番目の…」
『えぇと…。左から二番目、ですか?ごめんなさいね、私男性ロッカーには入らないもので』
上手い。相手が華弦で良かった。
「えーと…。ミズチ先輩と、ウィル先輩の真ん中です。目印に、赤い星のマグネットつけてると思うんですけど」
『そうですか』
勿論、そんな先輩はいないし。
そんなマグネットはつけていない。
ロッカーの場所が、誰かと誰かの間に挟まれていたら、「身動きが取れそうにない」。
赤い星のマグネットは、危険度を表している。
警戒レベルがマックスだったら、赤。
これが黄色だったりオレンジだったら、警戒レベルが下がる。
現状俺、ほぼ見動きが取れず、危険度も増しているので、赤だ。
更に。
『中身はどうしましょう?』
「確か、二着ほどはロッカーに入れてあるんですけど…。一着は手元にあるんで、洗濯して郵送します」
『分かりました』
横目でヒイラを見たが、制服の返還には、口を挟む気はなさそうだった。
まぁ、大抵の場合制服ってのは、店から借りているだけで。
自分の私物って訳じゃないからな。
やめるのなら、返すのが筋だ。
そして、その返還する制服に、色々と仕込ませてもらおう。
「あと、ロッカーの中に、俺の名刺が残ってると思うんですけど…。多分、7、8枚くらい…それ、処分しておいてもらえますか」
『はい』
これも暗号だ。
「名刺」は、俺達が事前に想定した、ありとあらゆる状況のパターンのリスト。
「7、8枚」というのは、7は目眩ましの為のブラフで、重要なのは8。
リストにある、8番目の状況に陥っていることを、華弦に伝えているのだ。
そして俺達が想定した、8番目の状況は。
『帝国の光』が、何らかの武力を行使するつもりであるor武器の類を所持している、というもの。
これで、こちらの状況は、華弦に伝わっただろう。
伝えたいことは、大体こんなところだが…。
今度は、店長役の華弦が聞いてきた。
『それにしても、大丈夫ですか?こんなにいきなり…』
これが本当に、バイト先の店長だとしたら。
相当優しいよな。
普通だったら、「やめる!?こんないきなり!?ちょっと一回顔出してよ!」くらいは言われるぞ。
しかし、これはあくまで、暗号によってこちらの状況を伝える為の、情報伝達なのだ。
『えぇと…。左から二番目、ですか?ごめんなさいね、私男性ロッカーには入らないもので』
上手い。相手が華弦で良かった。
「えーと…。ミズチ先輩と、ウィル先輩の真ん中です。目印に、赤い星のマグネットつけてると思うんですけど」
『そうですか』
勿論、そんな先輩はいないし。
そんなマグネットはつけていない。
ロッカーの場所が、誰かと誰かの間に挟まれていたら、「身動きが取れそうにない」。
赤い星のマグネットは、危険度を表している。
警戒レベルがマックスだったら、赤。
これが黄色だったりオレンジだったら、警戒レベルが下がる。
現状俺、ほぼ見動きが取れず、危険度も増しているので、赤だ。
更に。
『中身はどうしましょう?』
「確か、二着ほどはロッカーに入れてあるんですけど…。一着は手元にあるんで、洗濯して郵送します」
『分かりました』
横目でヒイラを見たが、制服の返還には、口を挟む気はなさそうだった。
まぁ、大抵の場合制服ってのは、店から借りているだけで。
自分の私物って訳じゃないからな。
やめるのなら、返すのが筋だ。
そして、その返還する制服に、色々と仕込ませてもらおう。
「あと、ロッカーの中に、俺の名刺が残ってると思うんですけど…。多分、7、8枚くらい…それ、処分しておいてもらえますか」
『はい』
これも暗号だ。
「名刺」は、俺達が事前に想定した、ありとあらゆる状況のパターンのリスト。
「7、8枚」というのは、7は目眩ましの為のブラフで、重要なのは8。
リストにある、8番目の状況に陥っていることを、華弦に伝えているのだ。
そして俺達が想定した、8番目の状況は。
『帝国の光』が、何らかの武力を行使するつもりであるor武器の類を所持している、というもの。
これで、こちらの状況は、華弦に伝わっただろう。
伝えたいことは、大体こんなところだが…。
今度は、店長役の華弦が聞いてきた。
『それにしても、大丈夫ですか?こんなにいきなり…』
これが本当に、バイト先の店長だとしたら。
相当優しいよな。
普通だったら、「やめる!?こんないきなり!?ちょっと一回顔出してよ!」くらいは言われるぞ。
しかし、これはあくまで、暗号によってこちらの状況を伝える為の、情報伝達なのだ。


