そして、この場合の次の手は。
「店長なら繋がるかもしれない。ちょっと、店長に掛けてみる」
「…分かった」
俺は、何気ない風を装って、今度は別の電話番号にコールする。
『black sacrifice』に置いてある、別の携帯の電話番号だ。
そして、こちらに掛けた場合は。
『…はい』
約束通り、五コール以内に出てくれた。
おまけに、幸いなことに。
電話に出てくれたのは、他ならぬ、俺の連絡係となってくれている華弦だった。
有り難い。
彼女なら、話も通じやすい。
「あ…店長。済みません、今、ちょっと時間良いですか」
『…えぇ、構いませんよ』
華弦の声が、やや緊張しているのが分かった。
ごめんな。お察しの通り、こちらは緊急事態なんだ。
ヒイラが横で聞き耳を立てているどころか。
この電話自体、盗聴されていると思って良い。
この地下に来たときから、俺は360度、全方位から監視されているも同然なのだ。
でも。
そんな事態も、スパイとしては想定済み。
伊達に、『青薔薇連合会』の元祖盗撮・盗聴王の名を名乗ってないぞ。
「申し訳ないんですが…。別に仕事を見つけたので、今日からもう、そっちには行けなくなりました」
『…!』
普通だったら。
こんな無責任なバイトのやめ方、常識人としてどうかと思うけどな。
仕方ないだろう。ヒイラの言うように、バックれなかっただけマシだと思ってくれ。
「済みません、いきなり…」
『いえ…。それは構いませんが』
普通は構うと思うけどな。
『ロッカーの荷物は、どうしましょう?』
…来た。
ここからが、俺の決めた符丁の本領発揮だ。
「店長なら繋がるかもしれない。ちょっと、店長に掛けてみる」
「…分かった」
俺は、何気ない風を装って、今度は別の電話番号にコールする。
『black sacrifice』に置いてある、別の携帯の電話番号だ。
そして、こちらに掛けた場合は。
『…はい』
約束通り、五コール以内に出てくれた。
おまけに、幸いなことに。
電話に出てくれたのは、他ならぬ、俺の連絡係となってくれている華弦だった。
有り難い。
彼女なら、話も通じやすい。
「あ…店長。済みません、今、ちょっと時間良いですか」
『…えぇ、構いませんよ』
華弦の声が、やや緊張しているのが分かった。
ごめんな。お察しの通り、こちらは緊急事態なんだ。
ヒイラが横で聞き耳を立てているどころか。
この電話自体、盗聴されていると思って良い。
この地下に来たときから、俺は360度、全方位から監視されているも同然なのだ。
でも。
そんな事態も、スパイとしては想定済み。
伊達に、『青薔薇連合会』の元祖盗撮・盗聴王の名を名乗ってないぞ。
「申し訳ないんですが…。別に仕事を見つけたので、今日からもう、そっちには行けなくなりました」
『…!』
普通だったら。
こんな無責任なバイトのやめ方、常識人としてどうかと思うけどな。
仕方ないだろう。ヒイラの言うように、バックれなかっただけマシだと思ってくれ。
「済みません、いきなり…」
『いえ…。それは構いませんが』
普通は構うと思うけどな。
『ロッカーの荷物は、どうしましょう?』
…来た。
ここからが、俺の決めた符丁の本領発揮だ。


