「バイト…やめろって、何でだ?」
俺にとって『black sacrifice』でのバイトは、ただ隠れ蓑としての仕事という訳ではなく。
監視まみれの生活の中、『青薔薇連合会』の仲間に、定期連絡をする大事な機会だ。
その機会を奪われては、正直言って困る。
「同志ルニキスには、これから『帝国の光』で仕事をしてもらうことになる。その分の生活費は払うよ」
いや、金の問題ではない。
それに、高級ホストクラブである『black sacrifice』の給料と、『帝国の光』で支給される「給料」は、比にならないと思うのだが。
まぁ、それは黙っておこう。
共産主義組織である俺達にとって、生活する以上の金銭を要求することは、タブーの一つだからな。
とはいえ、俺がバイトをやめたくないのは、金の問題ではない。
『青薔薇連合会』との繋がりが、また遠くなってしまう。
しかし…。
再三言ってるように、ヒイラとの信頼関係を崩す訳にはいかないのだ。
だから、彼の頼み事は、断りたくても断れない。
断れば即ち、『帝国の光』に忠実ではないと判断されてしまう。
従って…。
「…分かった。やめてくるよ」
「あぁ…頼む」
…しかし。
「ただ…すぐにやめるのは。引き継ぎとか、店にも世話になってるし…」
『black sacrifice』での情報通達が出来なくなるのは、痛いが。
ならば、別の方法を探せば良い。
そして、その為の時間稼ぎとして、バイトの引き継ぎがあるという口実を使う。
普通のバイトでも、やめるときはせめて一ヶ月…最低でも二週間前には、連絡を入れるものだ。
せめてそれくらいの猶予はくれるだろう、と思ったが。
「良いじゃないか、そんなの」
「…!」
いつもの明るい笑顔で、ヒイラは非常識なことを言った。
「バイトなんだから、バックれたって良いだろ。元々生活費の為だけにやってた仕事だろう?」
「それは…そうだが」
「なら、もう無視すれば良い。あんなバイトより、『帝国の光』での仕事の方が、よっぽど有益だよ」
お前は今、ルレイア先輩を始め、全国の水商売に関わる人々を敵に回した。
全員平等じゃなかったのか。そういう職種の人は差別するのか。
それとも、俺にそんな時間的猶予を与えたくないのか。
あるいは、そんな店を利用する人間も、経営する人間も。
お前にとっては、苦しめられても文句は言えない、上流階級の人間なのか。
色々理由はあるのだろうが、とにかく俺を、この場所に閉じ込めたいらしいな。
分かった。
俺にとって『black sacrifice』でのバイトは、ただ隠れ蓑としての仕事という訳ではなく。
監視まみれの生活の中、『青薔薇連合会』の仲間に、定期連絡をする大事な機会だ。
その機会を奪われては、正直言って困る。
「同志ルニキスには、これから『帝国の光』で仕事をしてもらうことになる。その分の生活費は払うよ」
いや、金の問題ではない。
それに、高級ホストクラブである『black sacrifice』の給料と、『帝国の光』で支給される「給料」は、比にならないと思うのだが。
まぁ、それは黙っておこう。
共産主義組織である俺達にとって、生活する以上の金銭を要求することは、タブーの一つだからな。
とはいえ、俺がバイトをやめたくないのは、金の問題ではない。
『青薔薇連合会』との繋がりが、また遠くなってしまう。
しかし…。
再三言ってるように、ヒイラとの信頼関係を崩す訳にはいかないのだ。
だから、彼の頼み事は、断りたくても断れない。
断れば即ち、『帝国の光』に忠実ではないと判断されてしまう。
従って…。
「…分かった。やめてくるよ」
「あぁ…頼む」
…しかし。
「ただ…すぐにやめるのは。引き継ぎとか、店にも世話になってるし…」
『black sacrifice』での情報通達が出来なくなるのは、痛いが。
ならば、別の方法を探せば良い。
そして、その為の時間稼ぎとして、バイトの引き継ぎがあるという口実を使う。
普通のバイトでも、やめるときはせめて一ヶ月…最低でも二週間前には、連絡を入れるものだ。
せめてそれくらいの猶予はくれるだろう、と思ったが。
「良いじゃないか、そんなの」
「…!」
いつもの明るい笑顔で、ヒイラは非常識なことを言った。
「バイトなんだから、バックれたって良いだろ。元々生活費の為だけにやってた仕事だろう?」
「それは…そうだが」
「なら、もう無視すれば良い。あんなバイトより、『帝国の光』での仕事の方が、よっぽど有益だよ」
お前は今、ルレイア先輩を始め、全国の水商売に関わる人々を敵に回した。
全員平等じゃなかったのか。そういう職種の人は差別するのか。
それとも、俺にそんな時間的猶予を与えたくないのか。
あるいは、そんな店を利用する人間も、経営する人間も。
お前にとっては、苦しめられても文句は言えない、上流階級の人間なのか。
色々理由はあるのだろうが、とにかく俺を、この場所に閉じ込めたいらしいな。
分かった。


