「…何でって…」
「お前は言ったはずだ。対話と相互理解によって、この国を変えると。それなのに、ここにある武器は何だ?何の為に、誰の為に、誰が使うんだ…?」
「そんなの決まってるだろう?君は頭が良いから、分かってるものだと思ってた」
あぁ、分かっていたよ。
だけど、それでも聞かずにはいられなかっただけだ。
お前の、その明るい笑顔の裏に隠された、腹黒さを暴かずには、いられなかっただけだ。
「対話と相互理解による革命…。出来たら最高だよな。無血の勝利。かつて『天の光教』の教祖ルチカ・ブランシェットが目指した、人々の思想改革による政治革命」
と、ヒイラは笑顔で言った。
「でも、現実はそんなに甘くない」
…そうか。
やはり、お前にも分かっていたのか。
分かっていながら、馬鹿な大衆達に、矛盾したことを言い続けていた訳だな。
「…それで、暴力に訴えるのか」
「仕方がない。必要な犠牲だよ」
笑顔で言うことではない。
ヒイラの信用を得る為には、あまりこういうことは言わない方が良いのだろうが。
それでも俺は、彼の矛盾を指摘しない訳には意がなかった。
「俺達人間は、ルティス帝国民は、皆平等なはずだ。それなのに、政変によって流される血があって良いのか?苦しむ人が変わるだけで、この武器のせいで苦しむ人が生まれることに、変わりはないんだぞ」
今も苦しんでいる人々を救いたい、と言いながら。
お前はこの武器で、今度は別の人間を苦しめようとしているのだ。
そのことに対する、罪悪感はないのか。
しかし。
「勿論、それは分かってるよ。俺達がこれを使えば、血が流される。苦しむ人も生まれるだろうな」
「だったら、何で…」
「別に良いじゃないか」
…別に良い、だと?
あれだけ、全国民の平等主義を説いていた男が…。
「…どういう意味だ?」
「考えてもみてくれよ。俺達がこの武器を使うとして、銃口を向ける先が誰になるか」
銃口を向ける先…。
それは…。
「俺達の主張に反対する者。つまり、今の特権階級。貴族や王族や、主には帝国騎士団だ。俺も、君も憎んでいる、あの帝国騎士団」
「…」
「あいつらは、今まで特権階級で、俺達から搾取し、贅沢の限りを尽くした。それは君も知ってるだろ?」
「…あぁ、身を以て知ってるよ」
ルニキスは、貴族によって人生を転落させられた…という、設定だからな。
「今まで苦しんできた人々を、顧みもしなかった。そんな奴らが、今度は苦しめられてきた人々に武器を向けられる。小気味良いとは思わないか?」
「…復讐ってことか?」
「そこまでは言ってない。ただ、今まで人々を踏みつけにしてきた分、報いを受けるのは当然だよ」
何度も言ってるが。
笑顔で言うことじゃない。
「だから、俺達が罪悪感を感じる必要はない。俺達は、虐げられてきた人々の代弁者として、権力者達に牙を剥くんだ」
「…成程。確かに、貧民街の人々にしてみれば、多少なりとも権力者達に報復がないと、納得しないだろうしな」
「そういうことだ。さすが、頭が良いな、同志ルニキスは」
俺が頭が良いとするなら、お前は小賢しいと表現するしかないな。
「お前は言ったはずだ。対話と相互理解によって、この国を変えると。それなのに、ここにある武器は何だ?何の為に、誰の為に、誰が使うんだ…?」
「そんなの決まってるだろう?君は頭が良いから、分かってるものだと思ってた」
あぁ、分かっていたよ。
だけど、それでも聞かずにはいられなかっただけだ。
お前の、その明るい笑顔の裏に隠された、腹黒さを暴かずには、いられなかっただけだ。
「対話と相互理解による革命…。出来たら最高だよな。無血の勝利。かつて『天の光教』の教祖ルチカ・ブランシェットが目指した、人々の思想改革による政治革命」
と、ヒイラは笑顔で言った。
「でも、現実はそんなに甘くない」
…そうか。
やはり、お前にも分かっていたのか。
分かっていながら、馬鹿な大衆達に、矛盾したことを言い続けていた訳だな。
「…それで、暴力に訴えるのか」
「仕方がない。必要な犠牲だよ」
笑顔で言うことではない。
ヒイラの信用を得る為には、あまりこういうことは言わない方が良いのだろうが。
それでも俺は、彼の矛盾を指摘しない訳には意がなかった。
「俺達人間は、ルティス帝国民は、皆平等なはずだ。それなのに、政変によって流される血があって良いのか?苦しむ人が変わるだけで、この武器のせいで苦しむ人が生まれることに、変わりはないんだぞ」
今も苦しんでいる人々を救いたい、と言いながら。
お前はこの武器で、今度は別の人間を苦しめようとしているのだ。
そのことに対する、罪悪感はないのか。
しかし。
「勿論、それは分かってるよ。俺達がこれを使えば、血が流される。苦しむ人も生まれるだろうな」
「だったら、何で…」
「別に良いじゃないか」
…別に良い、だと?
あれだけ、全国民の平等主義を説いていた男が…。
「…どういう意味だ?」
「考えてもみてくれよ。俺達がこの武器を使うとして、銃口を向ける先が誰になるか」
銃口を向ける先…。
それは…。
「俺達の主張に反対する者。つまり、今の特権階級。貴族や王族や、主には帝国騎士団だ。俺も、君も憎んでいる、あの帝国騎士団」
「…」
「あいつらは、今まで特権階級で、俺達から搾取し、贅沢の限りを尽くした。それは君も知ってるだろ?」
「…あぁ、身を以て知ってるよ」
ルニキスは、貴族によって人生を転落させられた…という、設定だからな。
「今まで苦しんできた人々を、顧みもしなかった。そんな奴らが、今度は苦しめられてきた人々に武器を向けられる。小気味良いとは思わないか?」
「…復讐ってことか?」
「そこまでは言ってない。ただ、今まで人々を踏みつけにしてきた分、報いを受けるのは当然だよ」
何度も言ってるが。
笑顔で言うことじゃない。
「だから、俺達が罪悪感を感じる必要はない。俺達は、虐げられてきた人々の代弁者として、権力者達に牙を剥くんだ」
「…成程。確かに、貧民街の人々にしてみれば、多少なりとも権力者達に報復がないと、納得しないだろうしな」
「そういうことだ。さすが、頭が良いな、同志ルニキスは」
俺が頭が良いとするなら、お前は小賢しいと表現するしかないな。


