いやはや。
「会長自らデートのお誘いとは。羨ましい限りですね」
「…茶化さないでください…」
ジョークの分からない奴だな。
「一体どうして…。何でいきなり俺を…」
まぁ、大体の想像はつく。
「実は一目見たときから好きでした!付き合ってください!とか?」
「…ルレイア殿…」
本当ジョークの分からない奴だな。
着信音がデフォルトの時点で、こいつはそういう奴だ。
「そうだったら平和で良いじゃないですか。どうするんです?…闇討ちでもされたら」
「やっ…闇討ちって」
「有り得ない話じゃないでしょう」
だから、せめて会話を明るい方向に持っていこうと、俺が素晴らしく気の利いたジョークを飛ばしたのに。
スルーしたお前が悪いんだぞ。
「『帝国の光』と手を組むことに決めた以上、一人反対意見を唱えるあなたは、エリミア会長にとって、いや…『ルティス帝国を考える会』にとって、非常に邪魔な存在です」
「それは分かってます。でも、いくらなんでも闇討ちなんて…」
甘い。甘いねぇこの坊ちゃまは。
帝国騎士団で正義厨拗らせてたら、そんな考えになるのかねぇ。
マフィアにとっては、「邪魔者=排除=死」っていう図式は、常識なんだけど。
「確かに、学生かぶれの1サークルに、そんなことは出来ないでしょうが」
忘れているなら、思い出させてやろう。
「今は、エリミアのバックには『帝国の光』がいるんですよ」
「…!」
どうやら、思い出したようだな。
「エリミアに出来ることはたかが知れてます。でも、『帝国の光』は…奴らは可愛い学生サークルじゃない。『赤き星』なんていう、過激な組織さえ抱え込んでる」
「…」
「昼間の、あの若者達の歓声を見たでしょう。あの熱に冒された連中は、何をしでかすか分からない。常に最悪の事態を考えておくべきだと、俺は思いますけどね」
年長者からのアドバイスだ。
有り難く聞け。
…とはいえ。
「そんなに怯えなくても、いざとなったら、自分の身くらい自分で守れるでしょう」
俺は、黒いケースに包まれたナイフを、ルーシッドに放り投げた。
「えっ、こ、これ…」
「闇討ちされたら、それで返り討ちにすれば良い。あなたなら、それ一本で充分でしょう」
帝国騎士団四番隊隊長の称号を持つ、ルーシッドなら。
剣じゃなくても、ナイフ一本さえあれば、素人相手くらいどうとでも出来るだろう。
何なら、ナイフすら必要ないかもな。
とはいえ、『帝国の光』が何らかの特殊部隊を用意していないとは限らないからな。
ルーシッド一人だけの為に、そこまでするとは思えないが。
念には念を、だ。
「言うまでもないとは思いますが、会話の内容は実況中継で」
「…分かりました」
さぁ、行って来いルーシッド。
素敵な、エリミア会長との「デート」に。
「会長自らデートのお誘いとは。羨ましい限りですね」
「…茶化さないでください…」
ジョークの分からない奴だな。
「一体どうして…。何でいきなり俺を…」
まぁ、大体の想像はつく。
「実は一目見たときから好きでした!付き合ってください!とか?」
「…ルレイア殿…」
本当ジョークの分からない奴だな。
着信音がデフォルトの時点で、こいつはそういう奴だ。
「そうだったら平和で良いじゃないですか。どうするんです?…闇討ちでもされたら」
「やっ…闇討ちって」
「有り得ない話じゃないでしょう」
だから、せめて会話を明るい方向に持っていこうと、俺が素晴らしく気の利いたジョークを飛ばしたのに。
スルーしたお前が悪いんだぞ。
「『帝国の光』と手を組むことに決めた以上、一人反対意見を唱えるあなたは、エリミア会長にとって、いや…『ルティス帝国を考える会』にとって、非常に邪魔な存在です」
「それは分かってます。でも、いくらなんでも闇討ちなんて…」
甘い。甘いねぇこの坊ちゃまは。
帝国騎士団で正義厨拗らせてたら、そんな考えになるのかねぇ。
マフィアにとっては、「邪魔者=排除=死」っていう図式は、常識なんだけど。
「確かに、学生かぶれの1サークルに、そんなことは出来ないでしょうが」
忘れているなら、思い出させてやろう。
「今は、エリミアのバックには『帝国の光』がいるんですよ」
「…!」
どうやら、思い出したようだな。
「エリミアに出来ることはたかが知れてます。でも、『帝国の光』は…奴らは可愛い学生サークルじゃない。『赤き星』なんていう、過激な組織さえ抱え込んでる」
「…」
「昼間の、あの若者達の歓声を見たでしょう。あの熱に冒された連中は、何をしでかすか分からない。常に最悪の事態を考えておくべきだと、俺は思いますけどね」
年長者からのアドバイスだ。
有り難く聞け。
…とはいえ。
「そんなに怯えなくても、いざとなったら、自分の身くらい自分で守れるでしょう」
俺は、黒いケースに包まれたナイフを、ルーシッドに放り投げた。
「えっ、こ、これ…」
「闇討ちされたら、それで返り討ちにすれば良い。あなたなら、それ一本で充分でしょう」
帝国騎士団四番隊隊長の称号を持つ、ルーシッドなら。
剣じゃなくても、ナイフ一本さえあれば、素人相手くらいどうとでも出来るだろう。
何なら、ナイフすら必要ないかもな。
とはいえ、『帝国の光』が何らかの特殊部隊を用意していないとは限らないからな。
ルーシッド一人だけの為に、そこまでするとは思えないが。
念には念を、だ。
「言うまでもないとは思いますが、会話の内容は実況中継で」
「…分かりました」
さぁ、行って来いルーシッド。
素敵な、エリミア会長との「デート」に。


