前回までのあらすじⅣ

ルレイア、ルルシー、ルリシヤの三人は、帝国騎士団長オルタンスからのプレゼントと偽られた旅行に向かう。

彼らが乗り込んだのは、シェルドニア王国の豪華客船、『ホワイト・ドリーム号』であった。

しかし、船の中で『白亜の塔』による洗脳を受け、ルレイアは昔の過去を思い出してしまう。

『ホワイト・ドリーム号』という名の洗脳船は、シェルドニア王国に向かう。

シェルドニア王国は、一見豊かで平和な国に見えて、その実は国民を洗脳し、強制的に従わせる洗脳国家であった。

一行が連れていかれたのは、シェルドニア王国の貴族、アシミム・ヘールシュミットの屋敷だった。

アシミムの目的は、現在の国王…自らの叔父を殺害し、囚われの身となっている弟を救い出すことだった。

その為に、ルレイアをシェルドニア王国に連れてきた。

ルルシー、ルリシヤの二名はヘールシュミット邸から脱出し、機を待ってルレイアを救出する作戦を立てる。

しかし、ルレイアは過去の記憶を書き換えられ、完全にアシミムに洗脳されてしまっていた。

一方ルティス帝国では、アイズレンシア、アリューシャ、シュノの三人を始めとして、帝国騎士団や箱庭帝国のルアリスも協力し、ルレイア一行を救出する為に画策する。

ルルシー、ルリシヤの二人は、アシミムの腹心でありながら、アシミムを密かに憎んでいた華弦(かげん)とも密通しながら、ルレイアを取り戻す為、二度目の奪還作戦を立てる。

これが成功し、ルレイアは自分の救世主を再確認する。

ルレイアは、シェルドニア王国の国王、密かにルティス帝国侵略を企んでいたミレド・トレギアスを暗殺。

無事に、三人揃ってルティス帝国に帰国する。

しかし、洗脳の影響が消えていないルレイアとルルシーは、過去とのけじめをつける為、それぞれ因縁の場所に向かう。

そこで自分達のアイデンティティを再確認し、改めて闇の中に生きることを誓うのだった。





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