The previous night of the world revolution6~T.D.~

「…強くなったわね、シュノ」

「…え?」

アシュトーリアさんは、嬉しそうな…それでいて、少し寂しそうな顔で言った。

…強くなった?私が?

「昔は、アイズやアリューシャ達にすら、心を開かなかったのに…。今のあなたの目は、昔とは大違いだわ」

「…それは…」

「ルレイアに出会ってからね、あなたが変わったのは」

…そうね。

そうだと思う。自分でも。

彼に出会わなかったら、今でも私は、ダサい服を着たままで。

アイズやアリューシャやルルシー達とも距離を取って、幹部組の中で一人だけ、孤立していただろう。

今そんな風に考えると、ゾッとする。

何で私は、あんな良い人達からそっぽを向いて、自分の殻に閉じこもっていたのだろう?

怖かったのだ。自分の内側を、他人に知られることが。

でも、ルレイアがそんな私を変えてくれた。

彼は、そんな私の恐怖心ごと、温かく包み込んでくれた。

そのお陰だ。

私はルレイアを通して、皆のことを信用出来るようになった。

ルレイアがいたから、私は本当の意味で、『青薔薇連合会』の幹部になれたのだ。

だから。

私は、その恩に報いたい。

気持ちだけじゃなくて、行動で。

「…分かったわ。もう、あなたを止めたりしない」

「アシュトーリアさん…」

「あんなに頑なだったシュノが…。本当に…立派になったわね」

それはまるで、母親が一人前になった娘を賛辞しているようで。

凄く、照れくさかったのだけど。

でも、同時に。

「…ありがとうございます、アシュトーリアさん」

同じくらい、嬉しかった。