「…約束通り、論文を書いてきました」
「…ありがとう」
抽象画の制作を後回しにしてまで、時間を割いて書いた論文だ。
きっと、彼らのお眼鏡に適うはず。
と、信じて持ってきたのだが。
サナミア党首は、僕の論文を受け取りはしたものの。
ちらりと、論文を一瞥。
…あれ。読まない?
「…読まれないのですか?」
僕、何の為に書いてきたのってなるよ。
早く読んでくれ。
しかし。
「そうですね、悪いけど…。今日は読みません」
は?
今日はって、何だ?
「人数分コピーして、ここにいる党員達に配って、明日までに読んでおきます」
…あー…そういう…。
今回し読みしろよ、と言いたいところだったが。
論文は手書きの一部しかないので、一人ずつ読んでいては時間がかかると?
読めよ。
「じゃあ、今僕がコピーしてきましょうか」
学内に、コピー機はいくつもある。
折角書いてきたんだから、今すぐ読んでもらって。
出来れば、すぐに感想が欲しい。
僕が『赤き星』のメンバーに相応しいと、さっさと認めてもらわなければ困る。
いつまでも疑心暗鬼じゃ、僕も身の置き場に困るのだ。
しかし。
「いえ、大丈夫です。私が責任を持って預かりますから」
「…そうですか」
やけに頑固だな。
どうしても、一晩かけてじっくり読みたいのだろう。
じゃあ、そうすれば良いですよ。
「…それから、今日の活動はこれまでにします」
「え?」
サナミア党首、今何て?
「私も、これをコピーして党員達に配らなければなりませんから…。あなたは、今日はこれで帰ってもらって結構です」
「…」
…お前もう邪魔だから、今日はさっさと帰れよ、と?
…横暴ですね…。
物凄く、邪魔者扱いされてる感ある。
実際、今の僕は邪魔者なんだろうけど。
まぁ、ちゃんと論文読んでくれるんなら、それで良いですけど。
時間かけて作ったんだから、真面目に読んでくださいね。
それに、僕はサナミア党首に言い返すことが出来る立場ではない。
故に。
「…分かりました。では、是非ゆっくり論文に目を通してください」
「はい」
「それでは、失礼します」
今日の部活動、僅か10分足らずで終了。
…時間、めちゃくちゃ余ってしまったな。
さて、どうしたものか…。
「…ありがとう」
抽象画の制作を後回しにしてまで、時間を割いて書いた論文だ。
きっと、彼らのお眼鏡に適うはず。
と、信じて持ってきたのだが。
サナミア党首は、僕の論文を受け取りはしたものの。
ちらりと、論文を一瞥。
…あれ。読まない?
「…読まれないのですか?」
僕、何の為に書いてきたのってなるよ。
早く読んでくれ。
しかし。
「そうですね、悪いけど…。今日は読みません」
は?
今日はって、何だ?
「人数分コピーして、ここにいる党員達に配って、明日までに読んでおきます」
…あー…そういう…。
今回し読みしろよ、と言いたいところだったが。
論文は手書きの一部しかないので、一人ずつ読んでいては時間がかかると?
読めよ。
「じゃあ、今僕がコピーしてきましょうか」
学内に、コピー機はいくつもある。
折角書いてきたんだから、今すぐ読んでもらって。
出来れば、すぐに感想が欲しい。
僕が『赤き星』のメンバーに相応しいと、さっさと認めてもらわなければ困る。
いつまでも疑心暗鬼じゃ、僕も身の置き場に困るのだ。
しかし。
「いえ、大丈夫です。私が責任を持って預かりますから」
「…そうですか」
やけに頑固だな。
どうしても、一晩かけてじっくり読みたいのだろう。
じゃあ、そうすれば良いですよ。
「…それから、今日の活動はこれまでにします」
「え?」
サナミア党首、今何て?
「私も、これをコピーして党員達に配らなければなりませんから…。あなたは、今日はこれで帰ってもらって結構です」
「…」
…お前もう邪魔だから、今日はさっさと帰れよ、と?
…横暴ですね…。
物凄く、邪魔者扱いされてる感ある。
実際、今の僕は邪魔者なんだろうけど。
まぁ、ちゃんと論文読んでくれるんなら、それで良いですけど。
時間かけて作ったんだから、真面目に読んでくださいね。
それに、僕はサナミア党首に言い返すことが出来る立場ではない。
故に。
「…分かりました。では、是非ゆっくり論文に目を通してください」
「はい」
「それでは、失礼します」
今日の部活動、僅か10分足らずで終了。
…時間、めちゃくちゃ余ってしまったな。
さて、どうしたものか…。


