The previous night of the world revolution6~T.D.~

「はーい、お待たせしました」

「…セカイ・アンブローシアさんですね?」

帽子を深く被ったお兄さんが、低い声で尋ねた。

なんか、無愛想っぽいお兄さんだなぁ。

「はい、そうですよー」

「お届け物です。こちらにサインを…」

「はいはい」

さらさらとサインして、お届け物の段ボール箱を受け取る。

「はいっ、ありがとうございました〜」

「…」

私が笑顔でボールペンを返すも、お兄さんは無反応。

軽く会釈しただけで、そそくさと去っていった。

…本当に愛想のない宅配のお兄さんだなぁ…。

何か嫌なことでもあったんだろうか?彼女にフラレたとか。

それは可哀想だ。落ち込むのもしょうがない。

そ、れ、よ、り。

「私のメイド服〜」

私は荷物を持って、リビングに戻った。

「えぇと、カッターは…あったあった」

カッターで、段ボール箱を開けようとして。

ふと、段ボール箱に貼り付けられた、配送伝票が目に入った。

…あれ?これ、私宛になってる。

セカイ・アンブローシア様、になってる。

そういえばさっきのお兄さんも、私の名前を確かめたよね。

でも、メイド服を注文したのは、ルーチェス君だよね。

だったら、伝票はルーチェス君宛になってなくては、おかしいのでは?

私宛に荷物…身に覚えがある…ような、ないような。

よく分からないけど、メイド服じゃないのか?

「…まぁ良いか。どうせ、私宛なんだし…」

開けてみれば、分かることだ。

私は、改めてカッターで段ボール箱を開け。

出てきたものに、思わずびっくり仰天してしまった。