数時間後。
ルーチェス君が、帰宅した。
「ルーチェスく〜ん!おっかえり〜」
「あ、はいただいま」
「よしよし、ルーチェス君は可愛いのう〜。お姉ちゃんがよしよししてあげよう」
「宜しくお願いします」
よしよし。
最近ルーチェス君、毎日忙しそうだから。
毎日頑張って、偉い偉い。
でも今日は、私もちょっと頑張ったのだ。
だから、それを自慢したい。
「ルーチェス君あのね〜、今日ねー」
「はい」
「私、美術館行ってきたんだよ」
「美術館?」
「そう、美術館」
「何処の美術館ですか?」
「なんとねー、聞いて驚け!王立美術館だ!」
「あぁ、あの元宮殿だった美術館ですか」
物凄く反応が薄かった。
「僕も行ったことありますよ。10回くらいは」
「10回!?」
あんな大きな美術館、人生で一度行けたら大満足では?
しかし。
「王族たる者、健全なる美意識を…的な名目で、よく連れて行かれたものです。何なら、何処に何の誰が作った作品なのか、解説も出来ます」
私なんかとは、生まれと育ちが違い過ぎてた。
そうだった…。ルーチェス君、時代が違ってたら、何ならあの王宮に住んでたかもしれない立場だったんだもんね。
今更、王立美術館くらいで驚いたりはしないのだ。
悔しいことに。
「しかし、美術館ですか…。何でまたいきなり?セカイさん、芸術に目覚めたんですか?」
「もー。ルーチェス君が昨日言ったんじゃない。抽象画描いて〜って」
「あ、はい。言いましたね」
「その参考にする為。見て、ポストカードも買ってきたんだよ」
「成程、わざわざ見に行ってきたんですね…。…どうです?進捗状況は。無茶振りで頼んでおいてなんですけど、描けそうですか?」
ここで私が、「やっぱり私には無理そうだよ〜」とか言っちゃったら。
ルーチェス君はきっと、「じゃあ僕がやりますね」って、平気で答えるんだろう。
そして、案の定。
「無理そうだったら、僕が描きますよ。昨日は見切り発車で頼んじゃいましたけど…もとはと言えば、僕の課題ですし」
ほら。言うと思ったよ。
何でもお見通しなんだからね、お姉ちゃんは。
しかし、今回私は、そんな弱音は吐かないのだ。
ルーチェス君が、帰宅した。
「ルーチェスく〜ん!おっかえり〜」
「あ、はいただいま」
「よしよし、ルーチェス君は可愛いのう〜。お姉ちゃんがよしよししてあげよう」
「宜しくお願いします」
よしよし。
最近ルーチェス君、毎日忙しそうだから。
毎日頑張って、偉い偉い。
でも今日は、私もちょっと頑張ったのだ。
だから、それを自慢したい。
「ルーチェス君あのね〜、今日ねー」
「はい」
「私、美術館行ってきたんだよ」
「美術館?」
「そう、美術館」
「何処の美術館ですか?」
「なんとねー、聞いて驚け!王立美術館だ!」
「あぁ、あの元宮殿だった美術館ですか」
物凄く反応が薄かった。
「僕も行ったことありますよ。10回くらいは」
「10回!?」
あんな大きな美術館、人生で一度行けたら大満足では?
しかし。
「王族たる者、健全なる美意識を…的な名目で、よく連れて行かれたものです。何なら、何処に何の誰が作った作品なのか、解説も出来ます」
私なんかとは、生まれと育ちが違い過ぎてた。
そうだった…。ルーチェス君、時代が違ってたら、何ならあの王宮に住んでたかもしれない立場だったんだもんね。
今更、王立美術館くらいで驚いたりはしないのだ。
悔しいことに。
「しかし、美術館ですか…。何でまたいきなり?セカイさん、芸術に目覚めたんですか?」
「もー。ルーチェス君が昨日言ったんじゃない。抽象画描いて〜って」
「あ、はい。言いましたね」
「その参考にする為。見て、ポストカードも買ってきたんだよ」
「成程、わざわざ見に行ってきたんですね…。…どうです?進捗状況は。無茶振りで頼んでおいてなんですけど、描けそうですか?」
ここで私が、「やっぱり私には無理そうだよ〜」とか言っちゃったら。
ルーチェス君はきっと、「じゃあ僕がやりますね」って、平気で答えるんだろう。
そして、案の定。
「無理そうだったら、僕が描きますよ。昨日は見切り発車で頼んじゃいましたけど…もとはと言えば、僕の課題ですし」
ほら。言うと思ったよ。
何でもお見通しなんだからね、お姉ちゃんは。
しかし、今回私は、そんな弱音は吐かないのだ。


