The previous night of the world revolution6~T.D.~

そんな雑学を挟みながら。

ようやく、美術品を展示しているエリアに連れて行かれた。

「うわぁ…」

「如何でしょうか。こちらは、ルティス歴1200年代、ルティス帝国の第一次文化革命時に創られた作品が展示されています」

…ほぇー…。

豪華絢爛な展示品の数々に、圧倒されるしかない。

と言うか、天井。天井に、シャンデリア掛かってるんだけど。

王宮の名残りなのかな。これも。

「まずはこちら、ルティス歴1200年代の第一次文化革命の立役者となった画家、クラリース・エンデガーが描いた有名な油絵で、タイトルは『勇姿』と言います」

「は、はい」

何だか、金ピカの額縁に入った巨大な絵を見せられた。

白いマントを着て、両手に剣を持った男の人の後ろ姿が描かれている。

これが、その文化革命…の人が描いた絵なの?

「『ルティス帝国英雄伝』はご存知ですよね?」

「え?あ、はい…勿論…」

「『ルティス帝国英雄伝』をモチーフに描かれた絵画はたくさんありますが、この作品もその一つです。特に第一次文化革命の際、エンデガーが描いたこの『勇姿』を皮切りに、多くの『ルティス帝国英雄伝』をモチーフとした作品が生まれたんですよ」

「そ、そうなんですか…」

それはあの…はい、凄いですね。

何だか、中学校のときの美術の授業で、そんな感じのことを習ったような気がするが。

もう忘れちゃったよ。

「例えばこちら、こちらのタイトルは『戦刃』と言いまして、革命での『青薔薇十字軍』と帝国騎士団との戦いを表していると言われています」

「へ、へぇ〜…。凄いですね…」

と、ちょっと褒めてみたら。

お兄さんは、にこっと良い笑顔で、

「ありがとうございます。他にも『ルティス帝国英雄伝』を題材とした作品はたくさんありまして、あちらの『英雄の凱旋』など特に有名で、ルティス帝国での有数の…」

あぁ、余計熱く語り始めちゃった。どうしよう。

「絵画だけではなく、『ルティス帝国英雄伝』を題材とした作品は、彫刻や石像など、他にもたくさんあるんです。そちらも、我が王立美術館では自慢の作品となっておりまして。是非ご紹介させてください」

え?

いや、あの、私…抽象画…。

抽象画を見に来たんですけども…と、何とか言おうとしたのだが。

「では、こちらへ。こちらをご覧下さい。『ルティス帝国英雄伝』の主人公、言わずと知れた、あのルシファーの、等身大の彫刻です」

あぁ、また言い損ねちゃった。