「…」
ロビーにいた人が、びっくりして私の方を見る。
「…ごめんなさい」
とっても恥ずかしいです。
何なら、受付のお姉さんも、ちょっと恥ずかしそうだった。
そ、それにしても…三日?
おっきい建物だなぁと思ってたけど、全部見て回るだけで、そんなに時間がかかるの?
成程、それで近くにホテルがいっぱいあったんだね。
全ての展示品を網羅するには、泊まりで通わなければならないから。
分かりやすい順路が示されてないのも、それが理由だったんだ。
順路なんて決めてたら、建物の中で日没を迎えてしまうから。
そんなことすら知らずに、私、見切り発車で…。
…本当に恥ずかしいです。
だって仕方ないでしょー。私、こんなところ来たの初めてなんだから。
うぅ…。意地を張らずに、ルーチェス君に聞いてから来るべきだった…。
「その…で、ですから」
お姉さんが、重い口を開いた。
「日帰りのご予定でしたら、何か目的の展示品があるエリアだけ、ご覧になっては如何でしょうか」
エリア別に展示されているのも、そういう理由だったんだ。
うぅ…恥ずかしい。
「宜しければ、学芸員の者をお呼び致しましょうか。館内をご案内させて頂きます」
「え、良いんですか?」
「はい、勿論です」
普通に見て歩けば、三日はかかるほど広い美術館なら。
目的の抽象画エリア(?)に辿り着くまでに、いつまでかかるか分からない。
出来るだけ、早くルーチェス君に絵を描いてあげたいし…。
館内を案内してくれる人がいるなら、それに越したことはない。
けれど…。
「…そういうのって、やっぱり別料金なんですか?」
「え?いえ…無料のサービスとして行わせてもらっていますよ」
「あ…そうなんですか…」
早くも学芸員を呼ぼうと、受付の受話器を持ち上げていたお姉さんが、困惑した様子で答えてくれた。
そうなんだ。無料なんだね。
そんなことも知らなかったなんて、私、田舎者だと思われただろうなぁ。
良いもん。どうせ田舎者だもん。
くすん。
ロビーにいた人が、びっくりして私の方を見る。
「…ごめんなさい」
とっても恥ずかしいです。
何なら、受付のお姉さんも、ちょっと恥ずかしそうだった。
そ、それにしても…三日?
おっきい建物だなぁと思ってたけど、全部見て回るだけで、そんなに時間がかかるの?
成程、それで近くにホテルがいっぱいあったんだね。
全ての展示品を網羅するには、泊まりで通わなければならないから。
分かりやすい順路が示されてないのも、それが理由だったんだ。
順路なんて決めてたら、建物の中で日没を迎えてしまうから。
そんなことすら知らずに、私、見切り発車で…。
…本当に恥ずかしいです。
だって仕方ないでしょー。私、こんなところ来たの初めてなんだから。
うぅ…。意地を張らずに、ルーチェス君に聞いてから来るべきだった…。
「その…で、ですから」
お姉さんが、重い口を開いた。
「日帰りのご予定でしたら、何か目的の展示品があるエリアだけ、ご覧になっては如何でしょうか」
エリア別に展示されているのも、そういう理由だったんだ。
うぅ…恥ずかしい。
「宜しければ、学芸員の者をお呼び致しましょうか。館内をご案内させて頂きます」
「え、良いんですか?」
「はい、勿論です」
普通に見て歩けば、三日はかかるほど広い美術館なら。
目的の抽象画エリア(?)に辿り着くまでに、いつまでかかるか分からない。
出来るだけ、早くルーチェス君に絵を描いてあげたいし…。
館内を案内してくれる人がいるなら、それに越したことはない。
けれど…。
「…そういうのって、やっぱり別料金なんですか?」
「え?いえ…無料のサービスとして行わせてもらっていますよ」
「あ…そうなんですか…」
早くも学芸員を呼ぼうと、受付の受話器を持ち上げていたお姉さんが、困惑した様子で答えてくれた。
そうなんだ。無料なんだね。
そんなことも知らなかったなんて、私、田舎者だと思われただろうなぁ。
良いもん。どうせ田舎者だもん。
くすん。


