The previous night of the world revolution6~T.D.~

すると。

「ふぇ…。あれ…?美味しい…?」

ぎゅっと目を瞑っていたセカイさんが、ゆっくり目を開けた。

「どうです?美味しいですか?」

「は、はい…。あれぇ…?全然イケる…。何だこれ…」

ひょいパク、ひょいパク、とケーキを口に運ぶセカイさん。

ようやく食べてくれましたね。

「凄い…。あんなに見た目と材料がグロいのに…。食べてみたら美味しい…」

そして、また何か呟いている。

独り言の多い人ですね。

「どうですか?シェルドニアケーキは。お口に合いました?」

「はい!カタツムリとカブトムシの幼虫だと思わなければ、すっごく美味しいです」



何故カタツムリとカブトムシなら駄目なのかは、分からないが。

気に入ってくれたようで、何よりです。

「あの、ルーチェス君、私の主人にも食べさせてあげたいので、お代わりもらって良いですか?」

「良いですよ。残りは差し上げますから。フューニャにも」

「ありがとうございます、お姉ちゃん」

「いいえ」

礼には及ばない。

私は可愛い妹の笑顔と、『青薔薇連合会』準幹部としての任務を、同時に果たせたのだ。

一石二鳥とは、このことですね。