生まれは箱庭帝国でも、育ちはシェルドニア王国である私にとっては。
慣れ親しんだ、いつものケーキの味だが。
「美味しいですか?フューニャ」
「はい、美味しいです」
良かった。
どうやら、フューニャの口にも合ったようだ。
大好きな甘いものを食べているときの、このフューニャの顔。
飾っておきたいくらい可愛い。
全く、私の義弟は、いつもこの顔を見る特権を持ってるんだから、羨ましい。
…おっと、忘れてはいけない。
私の役目は、可愛いフューニャにケーキを食べさせることと。
もう一つあったのだった。
『青薔薇連合会』準幹部としての役目が。
セカイさんは、口に合ったでしょうか。
彼女の方を向くと、何故か彼女は、フォークを持ったまま固まっていた。
…?
「…どうかしました?セカイさん」
「えっ!いや、な、何でも…」
「でも、全然食べてないじゃないですか」
彼女はまだ、一口もケーキに手を付けていない。
何故だろうか。
「何か、異物でも入ってました?」
「…カタツムリと幼虫の時点で、充分異物だよ…」
「え?」
また、よく聞こえなかった。
「な、何でもありません」
「では、遠慮せずどうぞ。何ならお代わりも…」
「いいいいえ!結構です!大丈夫なんで!はい!」
?
やっぱり、遠慮しているのだろうか。
私としては、この機会を利用して、出来るだけ彼女との距離を縮めておきたいのだが…。
「美味しいですよ、どうぞ」
「う、うぅ…。…よし、覚悟だ。覚悟を決めろ…」
覚悟?
「わ、私はマフィアの妻。マフィアの妻…。怖くない怖くない…」
何かの暗示をかけているようなのだが。
何の儀式でしょう。
すると。
セカイさんは、ようやくケーキにフォークを突き刺し。
しばし、ぷるぷると震えた後。
バクッ、とケーキを口に突っ込んだ。
「…南無三っ!!」
…南無三?
さっきから、何を言ってるのか…。
慣れ親しんだ、いつものケーキの味だが。
「美味しいですか?フューニャ」
「はい、美味しいです」
良かった。
どうやら、フューニャの口にも合ったようだ。
大好きな甘いものを食べているときの、このフューニャの顔。
飾っておきたいくらい可愛い。
全く、私の義弟は、いつもこの顔を見る特権を持ってるんだから、羨ましい。
…おっと、忘れてはいけない。
私の役目は、可愛いフューニャにケーキを食べさせることと。
もう一つあったのだった。
『青薔薇連合会』準幹部としての役目が。
セカイさんは、口に合ったでしょうか。
彼女の方を向くと、何故か彼女は、フォークを持ったまま固まっていた。
…?
「…どうかしました?セカイさん」
「えっ!いや、な、何でも…」
「でも、全然食べてないじゃないですか」
彼女はまだ、一口もケーキに手を付けていない。
何故だろうか。
「何か、異物でも入ってました?」
「…カタツムリと幼虫の時点で、充分異物だよ…」
「え?」
また、よく聞こえなかった。
「な、何でもありません」
「では、遠慮せずどうぞ。何ならお代わりも…」
「いいいいえ!結構です!大丈夫なんで!はい!」
?
やっぱり、遠慮しているのだろうか。
私としては、この機会を利用して、出来るだけ彼女との距離を縮めておきたいのだが…。
「美味しいですよ、どうぞ」
「う、うぅ…。…よし、覚悟だ。覚悟を決めろ…」
覚悟?
「わ、私はマフィアの妻。マフィアの妻…。怖くない怖くない…」
何かの暗示をかけているようなのだが。
何の儀式でしょう。
すると。
セカイさんは、ようやくケーキにフォークを突き刺し。
しばし、ぷるぷると震えた後。
バクッ、とケーキを口に突っ込んだ。
「…南無三っ!!」
…南無三?
さっきから、何を言ってるのか…。


