The previous night of the world revolution6~T.D.~

「だったらさ、だったらさ、アリューシャ考えたんだよ」

「うん、何を?」

「もしルレ公達が、やべー組織に捕まって、やべー状況になったときさ」

「うん」

「アリューシャが颯爽と助けに行こうと思ってんの!」

「それは頼もしいね」

「でも!前の、あの…何だっけ?地下で戦った…。水性の鼓動みたいな名前の…」

「『厭世の孤塔』だね?」

「それだ!」

惜しい線を言ってるのが凄い。

しかも、ちょっと格好良い。

「あれの戦いのときみたいに、地下に潜られたら、絶世のスナイパーアリューシャの狙撃も、届かないだろ?」

「そうだね、それは仕方ないね」

遮蔽物に視界を遮られていたら、狙撃は通らない。

スナイパーの弱点だ。

「だから今度は、アリューシャ、近接戦闘にも対応出来るようになろうと思って!」

「…」

「それで練習してんの!ふぉぉぉぉぉ!」

何やら、闘気らしきものを放ちながら。

アリューシャは、またしてもパンチとキックを繰り出していたが。

「ぐはっ!!」

高速で、でたらめに繰り出したアリューシャの片足が。

私のデスクの角にぶつかり、アリューシャはがくんと膝をついた。

「大丈夫?」

「小指ぃぃぃ〜!!」

片足の小指を両手で握って、床を転げ回るアリューシャである。

…うん。

こういうときのアリューシャを見ていると、本当に私の心は和む。