脱会だと?
たかがサークル活動を、本人の意志に関係なく脱会させる?
そこまでやるか?
何度も言ってるように、『ルティス帝国を考える会』は、個々の意見が尊重されるのが大原則。
確かに、ルーシッドは敢えて、会の指針に反した発言を繰り返しているものの。
言論の自由が与えられているはずの『ルティス帝国を考える会』で。
何故、会の指針に添わない発言をするというだけで、ルーシッドを脱会させることになる?
大体、あの会にそこまでの権限はないだろう。
一部の過激な共産主義者である学生が、苛立ち紛れに放った言葉に過ぎない。
そう思ったのも束の間。
脱会させるなんてとんでもない、と答えるはずのエリミア会長は。
『脱会…そうね、考えるべきね』
「…!」
エリミア会長まで、本気でルーシッドの脱会を思案している様子。
俺とルーシッドは、顔を見合わせた。
共産主義的思想の集団である『ルティス帝国を考える会』で、ルーシッドのような存在が異端なのは分かる。
ルーシッドが目障りなのも分かる。
だが、それだけが理由で、ルーシッドを脱会させる訳にはいかないはずだ。
例えるなら…そうだな。
めちゃくちゃ運動神経鈍いけど、サッカー部に入った生徒がいたとして。
その生徒本人は、真面目に練習してるし、活動にも積極的に参加してるが、それでもやっぱり運動音痴で、チームの足を引っ張る存在になっている。
そんなとき、その生徒をどうする?
「頑張ってくれてるみたいだけど、やっぱりお前チームの足引っ張るだけだから、出ていけ」って、無理矢理追い出すか?
そんな権限が、誰にある?
本人からやめる、と言い出すなら話は別だが。
本人がやめると言った訳でもないのに、強制的に脱会させる権限が、エリミア会長にあるはずがない。
それとも、無理矢理口実をつけて、ルーシッドを脱会に追い込むつもりか?
それなら、手段がなくはないだろう。
適当な理由をつけて、ルーシッドはサークル規則に違反した、とかいちゃもんつけて、追い出すことは…。
…まぁ、出来なくはない…か?
だが、反対意見を口にしているだけで、特に違反をしている訳ではないルーシッドを、そこまでこじつけの理由をつけて、追い出す必要があるか?
…あるのだ。
あるからこそ、こうして真面目に、ルーシッドを追い出す話し合いをしている。
俺達は知らないけれど、エリミア会長を取り巻く一部の上級生達には、それだけの理由があるのだ。
『折角、「彼ら」が声をかけてくれてるのに…。ルーカス君のような人がいたら、邪魔になる』
エリミア会長が、何かを思案するように言った。
「…『彼ら』…?」
「ルレイア殿…。『彼ら』というのは…?」
「…もしや…」
そして、俺達は知ることになる。
『ルティス帝国を考える会』が、何と繋がろうとしているのかを。
たかがサークル活動を、本人の意志に関係なく脱会させる?
そこまでやるか?
何度も言ってるように、『ルティス帝国を考える会』は、個々の意見が尊重されるのが大原則。
確かに、ルーシッドは敢えて、会の指針に反した発言を繰り返しているものの。
言論の自由が与えられているはずの『ルティス帝国を考える会』で。
何故、会の指針に添わない発言をするというだけで、ルーシッドを脱会させることになる?
大体、あの会にそこまでの権限はないだろう。
一部の過激な共産主義者である学生が、苛立ち紛れに放った言葉に過ぎない。
そう思ったのも束の間。
脱会させるなんてとんでもない、と答えるはずのエリミア会長は。
『脱会…そうね、考えるべきね』
「…!」
エリミア会長まで、本気でルーシッドの脱会を思案している様子。
俺とルーシッドは、顔を見合わせた。
共産主義的思想の集団である『ルティス帝国を考える会』で、ルーシッドのような存在が異端なのは分かる。
ルーシッドが目障りなのも分かる。
だが、それだけが理由で、ルーシッドを脱会させる訳にはいかないはずだ。
例えるなら…そうだな。
めちゃくちゃ運動神経鈍いけど、サッカー部に入った生徒がいたとして。
その生徒本人は、真面目に練習してるし、活動にも積極的に参加してるが、それでもやっぱり運動音痴で、チームの足を引っ張る存在になっている。
そんなとき、その生徒をどうする?
「頑張ってくれてるみたいだけど、やっぱりお前チームの足引っ張るだけだから、出ていけ」って、無理矢理追い出すか?
そんな権限が、誰にある?
本人からやめる、と言い出すなら話は別だが。
本人がやめると言った訳でもないのに、強制的に脱会させる権限が、エリミア会長にあるはずがない。
それとも、無理矢理口実をつけて、ルーシッドを脱会に追い込むつもりか?
それなら、手段がなくはないだろう。
適当な理由をつけて、ルーシッドはサークル規則に違反した、とかいちゃもんつけて、追い出すことは…。
…まぁ、出来なくはない…か?
だが、反対意見を口にしているだけで、特に違反をしている訳ではないルーシッドを、そこまでこじつけの理由をつけて、追い出す必要があるか?
…あるのだ。
あるからこそ、こうして真面目に、ルーシッドを追い出す話し合いをしている。
俺達は知らないけれど、エリミア会長を取り巻く一部の上級生達には、それだけの理由があるのだ。
『折角、「彼ら」が声をかけてくれてるのに…。ルーカス君のような人がいたら、邪魔になる』
エリミア会長が、何かを思案するように言った。
「…『彼ら』…?」
「ルレイア殿…。『彼ら』というのは…?」
「…もしや…」
そして、俺達は知ることになる。
『ルティス帝国を考える会』が、何と繋がろうとしているのかを。


