「ルーカス君。俺も、君の意見は間違ってると思う」
ちょっと前まで、サッカーボール追い掛けてたBが。
偉そうに、ルーシッドに講釈垂れ始めた。
しかも、誰の意見も尊重されるはずのこの場で、公然と「間違ってる」と。
おまけに、この場にいる誰も、その禁忌の言葉を止めないのだ。
最早、『ルティス帝国を考える会』の大原則なんて、誰も気に留めちゃいない。
つまり、そういうことなのだ。
ルーシッドの意見よりも、『ルティス帝国を考える会』全体の指針の方を優先するのだ。
共産主義的思想の、会の指針を。
…来るところまで来たな、本格的に。
誰の意見も尊重されるはずの『ルティス帝国を考える会』が。
今や、『ルティス帝国を共産主義にしたい者の集い』に成り果てた。
憐れなもんだ。
「ルティス帝国に富はある。でも、国家がそれを独占して、自分達だけが贅沢をしてるんだ。そんな国に、未来はない」
サッカーボール追い掛けてた分際で、大層なこと言いやがる。
ルティス帝国に富はある、とまで言いやがった。
ほんのちょっと前まで、不況に喘いでいたのを忘れたのか?
富なんかねぇよ。
俺にはあるけどな。
「ルティス帝国王室や貴族達は、これまで散々贅沢をしてきた。もうこの辺で、変わらなきゃならないんだ」
「俺もそう思う」
Cが、一丁前にBに同意。
お前、この間まで優柔不断に、『ルティス帝国を考える会』かー、どうしようかなーとか言ってた癖に。
今ではすっかり、会の指針に染まりやがって。
「長年独占してきた富を、国民に返すべきだ。王侯制度なんて古い慣習は、もう国民には必要ない」
「そうだ、箱庭帝国だって生まれ変わったんだ。ルティス帝国も、今こそ新しく生まれ変わるときが来たんだ」
「そうだ、その通りだ!」
「私達がルティス帝国を改革し、未来の子供達に繋げるんです!」
「そうだ!その為には、今、俺達が立ち上がらなければ!」
うわー。
なんか、一昔前のルアリスみたいなこと言ってる。
やべー集団だよ。
…冗談抜きで、ヤバい集団だ。
「…」
このシュプレヒコールに、ルーシッドも言葉を失っていた。
最早、これは討論会などではない。
決起集会のようなものだ。
そして。
「君のような前時代的な考えの人間がいるから、ルティス帝国は未だに、昔の体制を引き摺ってるんだ」
決起集会は、今度はルーシッドの悪口大会に取って代わった。
ちょっと前まで、サッカーボール追い掛けてたBが。
偉そうに、ルーシッドに講釈垂れ始めた。
しかも、誰の意見も尊重されるはずのこの場で、公然と「間違ってる」と。
おまけに、この場にいる誰も、その禁忌の言葉を止めないのだ。
最早、『ルティス帝国を考える会』の大原則なんて、誰も気に留めちゃいない。
つまり、そういうことなのだ。
ルーシッドの意見よりも、『ルティス帝国を考える会』全体の指針の方を優先するのだ。
共産主義的思想の、会の指針を。
…来るところまで来たな、本格的に。
誰の意見も尊重されるはずの『ルティス帝国を考える会』が。
今や、『ルティス帝国を共産主義にしたい者の集い』に成り果てた。
憐れなもんだ。
「ルティス帝国に富はある。でも、国家がそれを独占して、自分達だけが贅沢をしてるんだ。そんな国に、未来はない」
サッカーボール追い掛けてた分際で、大層なこと言いやがる。
ルティス帝国に富はある、とまで言いやがった。
ほんのちょっと前まで、不況に喘いでいたのを忘れたのか?
富なんかねぇよ。
俺にはあるけどな。
「ルティス帝国王室や貴族達は、これまで散々贅沢をしてきた。もうこの辺で、変わらなきゃならないんだ」
「俺もそう思う」
Cが、一丁前にBに同意。
お前、この間まで優柔不断に、『ルティス帝国を考える会』かー、どうしようかなーとか言ってた癖に。
今ではすっかり、会の指針に染まりやがって。
「長年独占してきた富を、国民に返すべきだ。王侯制度なんて古い慣習は、もう国民には必要ない」
「そうだ、箱庭帝国だって生まれ変わったんだ。ルティス帝国も、今こそ新しく生まれ変わるときが来たんだ」
「そうだ、その通りだ!」
「私達がルティス帝国を改革し、未来の子供達に繋げるんです!」
「そうだ!その為には、今、俺達が立ち上がらなければ!」
うわー。
なんか、一昔前のルアリスみたいなこと言ってる。
やべー集団だよ。
…冗談抜きで、ヤバい集団だ。
「…」
このシュプレヒコールに、ルーシッドも言葉を失っていた。
最早、これは討論会などではない。
決起集会のようなものだ。
そして。
「君のような前時代的な考えの人間がいるから、ルティス帝国は未だに、昔の体制を引き摺ってるんだ」
決起集会は、今度はルーシッドの悪口大会に取って代わった。


