しかし。
腹の足しにもならない話は続く。
「でも、想像は出来る。私はここで活動する前から、たくさんの本を読んだし、ボランティアにも参加したことがあるわ」
ボランティアという名の、高みの見物をしたって訳ね。
で、対するルーシッドは。
「それは…俺も同じです。彼らについて、全く無知な訳ではありません」
こちらも高みの見物しながら、それでも彼らを少しでも救おうと国策を行っている。
君達、今だけは超良い勝負してるよ。
お互い、貧しい人々の気持ちなんて知りもしない癖に、知った気になって話し合ってる。
ここにアリューシャ連れてきたら、面白いことになるだろうなぁ。
多分、「お前らまとめて、ゴキブリになって出直してきやがれ!」で解決。
その点俺も同じなので、皆一緒にゴキブリになろうぜ。
「なら、思わなかったの?誰かが、ルティス帝国の未来を担う私達が、彼らを救わないといけないって」
「はい、思いました。だけど、それが何故、皆さんの言うような王制や帝国騎士団の批判に繋がるのか、分かりません。彼らは彼らのやり方で、貧しい人々を救おうと努力していま、…いるのでは?」
ちょっと本音が出かけてるぞ。落ち着けルーシッド。
しかしまぁ、志は同じなのに、やり方が違うと、ここまで正反対の意見になるとは。
君達、見てる分には凄い面白いよ。
カブトムシの争い見てるみたいで。
いやー昆虫同士の喧嘩って面白いなーあははー。
俺にとっては、ルーシッドの方が正論言ってるようにしか聞こえないのだが。
エリミア会長は、この軽蔑しきった顔。
誰の意見も尊重する、という『考える会』の大原則は何処へやら。
とうとう、原則すら取り繕うほど余裕がなくなったか。
「帝国騎士団が努力している?一体何処が?」
少なくとも、身を張って『ルティス帝国を考える会』に潜入して、会長と論争するほどには頑張ってるみたいだよ。
おまけに、その為にマフィアとまで手を組んだ。
その覚悟は、まぁ見上げたものだ。
知らないってのは罪だな。つくづく。
もう、本当のこと言っちゃっても良いと思ったけど。
ルーシッドは、あくまでルーカスを演じ続けた。
「エリミア会長…。ルティス帝国には、限られた富しかありません。ルティス帝国に住む全ての国民を救うには、とても…」
「本当にそう?王族や貴族達が独占してる富を分配すれば、少なくとも今貧困に喘いでいる人は救えると思うよ、きっと」
綺麗事だな。
じゃあお前、今ここで何してんの?
高い入学金と授業料支払って、呑気に勉強してる暇があったら。
その財産全部、貧しい人に配って回れよ。
お前が言う綺麗事を、身を以て実践してみろよ。
出来ないだろ?
そういうことなんだよ。
所詮お前らは、対岸の火事を見て、「何とかしてあげたいなぁ」と言ってるに過ぎない。
向こう岸まで渡っていって、自分が怪我を負ってでも、火事を消そうなんて気は全くない。
あくまで、どうやったらこちらの岸にありながら、向こう岸の火事を消せるか、しか考えてないのだ。
だったら、例え焼け石に水でも、橋の上からバケツで水をぶん投げてる帝国騎士団の方が、やってることはマシだ。
てめぇらだけ安全圏にいながら、火事を消せると思うなよ。
それなら俺みたいに、対岸の火事なんて見ない振りしてれば良い。
こっち側は平和なんだからそれで良いや、と無視を決め込めば良い。
善意だけで、火は消えない。腹も膨れないんだよ。
出来もしない理想を語るのと、無視を決め込むのと、どう違うって言うんだ?
火事の中を必死に逃げ回ってる人にしてみれば、何もしてくれない限り、どちらも一緒なんだ。
それなのに。
腹の足しにもならない話は続く。
「でも、想像は出来る。私はここで活動する前から、たくさんの本を読んだし、ボランティアにも参加したことがあるわ」
ボランティアという名の、高みの見物をしたって訳ね。
で、対するルーシッドは。
「それは…俺も同じです。彼らについて、全く無知な訳ではありません」
こちらも高みの見物しながら、それでも彼らを少しでも救おうと国策を行っている。
君達、今だけは超良い勝負してるよ。
お互い、貧しい人々の気持ちなんて知りもしない癖に、知った気になって話し合ってる。
ここにアリューシャ連れてきたら、面白いことになるだろうなぁ。
多分、「お前らまとめて、ゴキブリになって出直してきやがれ!」で解決。
その点俺も同じなので、皆一緒にゴキブリになろうぜ。
「なら、思わなかったの?誰かが、ルティス帝国の未来を担う私達が、彼らを救わないといけないって」
「はい、思いました。だけど、それが何故、皆さんの言うような王制や帝国騎士団の批判に繋がるのか、分かりません。彼らは彼らのやり方で、貧しい人々を救おうと努力していま、…いるのでは?」
ちょっと本音が出かけてるぞ。落ち着けルーシッド。
しかしまぁ、志は同じなのに、やり方が違うと、ここまで正反対の意見になるとは。
君達、見てる分には凄い面白いよ。
カブトムシの争い見てるみたいで。
いやー昆虫同士の喧嘩って面白いなーあははー。
俺にとっては、ルーシッドの方が正論言ってるようにしか聞こえないのだが。
エリミア会長は、この軽蔑しきった顔。
誰の意見も尊重する、という『考える会』の大原則は何処へやら。
とうとう、原則すら取り繕うほど余裕がなくなったか。
「帝国騎士団が努力している?一体何処が?」
少なくとも、身を張って『ルティス帝国を考える会』に潜入して、会長と論争するほどには頑張ってるみたいだよ。
おまけに、その為にマフィアとまで手を組んだ。
その覚悟は、まぁ見上げたものだ。
知らないってのは罪だな。つくづく。
もう、本当のこと言っちゃっても良いと思ったけど。
ルーシッドは、あくまでルーカスを演じ続けた。
「エリミア会長…。ルティス帝国には、限られた富しかありません。ルティス帝国に住む全ての国民を救うには、とても…」
「本当にそう?王族や貴族達が独占してる富を分配すれば、少なくとも今貧困に喘いでいる人は救えると思うよ、きっと」
綺麗事だな。
じゃあお前、今ここで何してんの?
高い入学金と授業料支払って、呑気に勉強してる暇があったら。
その財産全部、貧しい人に配って回れよ。
お前が言う綺麗事を、身を以て実践してみろよ。
出来ないだろ?
そういうことなんだよ。
所詮お前らは、対岸の火事を見て、「何とかしてあげたいなぁ」と言ってるに過ぎない。
向こう岸まで渡っていって、自分が怪我を負ってでも、火事を消そうなんて気は全くない。
あくまで、どうやったらこちらの岸にありながら、向こう岸の火事を消せるか、しか考えてないのだ。
だったら、例え焼け石に水でも、橋の上からバケツで水をぶん投げてる帝国騎士団の方が、やってることはマシだ。
てめぇらだけ安全圏にいながら、火事を消せると思うなよ。
それなら俺みたいに、対岸の火事なんて見ない振りしてれば良い。
こっち側は平和なんだからそれで良いや、と無視を決め込めば良い。
善意だけで、火は消えない。腹も膨れないんだよ。
出来もしない理想を語るのと、無視を決め込むのと、どう違うって言うんだ?
火事の中を必死に逃げ回ってる人にしてみれば、何もしてくれない限り、どちらも一緒なんだ。
それなのに。


