――――――…本当に、ルルシーの声が聞きたいなぁと思って、電話してみただけなのに。
殊の外ルルシーが、神妙な雰囲気出してきて。
ちょっとびっくりした。
何があったって、そんなこと聞かれても。
「本当に何もないんですけど」
『嘘つけ。何もないのに連絡してくる訳ないだろ』
「…えー…」
俺、どうしたら良いの。
『…傍に行こうか?』
「ふぇ?」
ルルシーあなた、今何て?
『何だか、落ち込んでる声してるから…』
「…。…会えるのは嬉しいですが、でも危険ですよ。今は潜入任務中…」
『関係ない。お前が寂しがってるなら。任務なんて知ったことか』
おいおい。
『会いに行こうか。今何処にいる?』
「…」
…そうですね。
今ルルシーに会えたら、きっと凄く心が慰められるだろう。
でも。
今は、その気持ちだけで充分だ。
「…ねぇ、ルルシー」
『うん?』
「…自分にとって、人生を揺るがすような不幸な出来事でも…。他人にとっては、つまらない、些末な出来事でしかないんですよね」
俺の口から出てきたのは。
そんな、下らない言葉だった。
何を当たり前のことを。
『ルレイア…。お前』
「知らない人にとっては、どうでも良い。俺はローゼリア女王に裏切られたとき、復讐することでしか立ち上がれなかった」
今でも。
他の方法で、他の手段で、立ち上がれたとは思えない。
俺が再び生きる活力を得るには、復讐心以外有り得なかった。
だから、それを後悔したことはない。
それでも。
「だけど、ルティス帝国の為には…。ローゼリア女王と帝国騎士団と、ルティス帝国の為には。俺はあのまま立ち直れず、死んでいるべきだったんでしょう。きっとその方が、犠牲は少なくて済んだ」
『ルレイア、それは違う』
「違いませんよ。そう言われましたから。俺の犠牲なんて、大したことじゃないし、どうでも良いことなんだそうです」
そう。それだ。
彼らに言われた、その心無い…そして、紛れもない真実を突きつけられ。
俺は珍しく、心を揺れ動かされているのだ。
殊の外ルルシーが、神妙な雰囲気出してきて。
ちょっとびっくりした。
何があったって、そんなこと聞かれても。
「本当に何もないんですけど」
『嘘つけ。何もないのに連絡してくる訳ないだろ』
「…えー…」
俺、どうしたら良いの。
『…傍に行こうか?』
「ふぇ?」
ルルシーあなた、今何て?
『何だか、落ち込んでる声してるから…』
「…。…会えるのは嬉しいですが、でも危険ですよ。今は潜入任務中…」
『関係ない。お前が寂しがってるなら。任務なんて知ったことか』
おいおい。
『会いに行こうか。今何処にいる?』
「…」
…そうですね。
今ルルシーに会えたら、きっと凄く心が慰められるだろう。
でも。
今は、その気持ちだけで充分だ。
「…ねぇ、ルルシー」
『うん?』
「…自分にとって、人生を揺るがすような不幸な出来事でも…。他人にとっては、つまらない、些末な出来事でしかないんですよね」
俺の口から出てきたのは。
そんな、下らない言葉だった。
何を当たり前のことを。
『ルレイア…。お前』
「知らない人にとっては、どうでも良い。俺はローゼリア女王に裏切られたとき、復讐することでしか立ち上がれなかった」
今でも。
他の方法で、他の手段で、立ち上がれたとは思えない。
俺が再び生きる活力を得るには、復讐心以外有り得なかった。
だから、それを後悔したことはない。
それでも。
「だけど、ルティス帝国の為には…。ローゼリア女王と帝国騎士団と、ルティス帝国の為には。俺はあのまま立ち直れず、死んでいるべきだったんでしょう。きっとその方が、犠牲は少なくて済んだ」
『ルレイア、それは違う』
「違いませんよ。そう言われましたから。俺の犠牲なんて、大したことじゃないし、どうでも良いことなんだそうです」
そう。それだ。
彼らに言われた、その心無い…そして、紛れもない真実を突きつけられ。
俺は珍しく、心を揺れ動かされているのだ。


