―――――――…ルーチェスと、ルレイア&ルーシッドの潜入の模様は、確認した。

次に俺が情報収集しに行くのは、残るルリシヤのもとだ。

あいつは、『帝国の光』なんていう、得体の知れない共産主義団体に潜入している。

ルリシヤの実力は、鮮烈な出会いから始まり、シェルドニアでの一件もあって、重々承知しているが。

それでも、危険な組織への単独潜入であることに変わりはない。

無事だと良いのだが…。今どうしているだろうか?
 
全く、何だってこんな危険なことに首を突っ込まされるんだか。

ルレイアもルーチェスもルリシヤも、あいつらはまとめて、カラオケ屋で『frontier』を熱唱しているくらいが、丁度良いのだ。

などと若干イライラしながら、急ぎ足で、俺はルリシヤの潜伏先マンションへと向かっていた。

その途中。

俺の携帯に、知らない番号から着信があった。

…誰だ?