―――――で、今に至る。

ルヴィアが嫁とイチャつきまくってたこと以外は、全部ルレイア達に話した。

「そんな訳だから、ルレイア。華弦を貸してくれないか」

「良いですよ。可愛い弟子の為ですしね」

あっさりと快諾。

良かった。

「それにしても、同じ同好会でも、随分差があるもんですね。入部するのに条件をつけられるとは」

「あぁ。俺も、最初聞いたときは驚いたよ」

大学のサークルってのは、そんなに大変なところなのか、と思ったくらいだ。

ルーチェスがこの様子じゃ、ルレイア達は大丈夫だろうか、と不安だったのだが。

ルレイア達の話を聞くに、こちらは驚くほどすんなり潜入出来たようで、安心した。

「分かりました。ルルシー、くれぐれもルーチェスのフォロー頼みます」

「…お前らも、だろ」

自分も潜入任務やってるんだって、分かってるか?

「ルーチェスの『赤き星』に比べたら、『ルティス帝国を考える会』なんて、幼稚園児の集まりみたいなものですよ」

「それでも、だ。共産主義の集団に潜入してることに、変わりはないだろ」

自分は大丈夫だと思うな。

お前だって、身の振り方を間違えたら…そんなことはないと思うが…危険なことには変わりない。

「分かってますって〜」

へらへらしてる辺り、全然分かってないな。

むしろ俺からの情報のせいで、「ルーチェスのところに比べたら、こっちは多少無茶しても平気だな」とか思ってそう。

マジで、それで無茶して何かあったら、俺、もうルレイアと口利かないからな。

三日は口利かない。

覚えとけよ。

「じゃ、あとはルリシヤのところを訪ねるだけですね」

「あぁ。明日にでも行くよ」

「何か分かったら教えて下さい」

そのつもりだ。

…ルリシヤ。

今頃、どうしているやら…。