「僕に何かあったら…。いや、僕に何かがあるだけなら、まだ良い」
…それだって、良くはないだろ。
「でもセカイさんが…彼女に何かあったら、僕は首を落とされても死にきれない」
「…」
「だから、最大限注意します。最大限警戒します。最大限努力します。その為に、僕に出来る全てのことをします」
…。
…お前が。
そこまでの覚悟を決めてるなら…俺が口を挟むのは野暮かもしれないが。
「…ルーチェス」
「はい」
「本当に危険だと判断したら、すぐに退け。何なら、今すぐでも良い。お前と…お前の嫁に何かあったら…。いや、何かあってからじゃ遅いんだ」
帝国騎士団との約束なんて、知ったことか。
仲間の…家族の安否に比べたら。
今すぐにでも、『赤き星』から手を引いて良いのだ。
しかし。
「今のところは、疑われてる様子はありません。しばらくは踏み込まずに静観して、『赤き星』の信頼を得ることに専念するつもりです」
「…」
あくまで、ルーチェスは続行を選ぶ。
ただし、今は慎重に動く、と。
踏み込まず、静観して、『赤き星』の実態を観察するに留める。
賢明な…そして、ギリギリの判断だ。
「…お前のことだから、ちゃんと引き際は弁えてると思ってるが」
「はい」
「…無理はするなよ。絶対に」
「えぇ、そのつもりです」
無理をして深入りして、危険を犯す必要はない。
危ないと思ったら退け。
そもそも、危ないと思うようなことはするな。
『赤き星』に潜入した時点で、帝国騎士団への義理は果たしてるのだ。
これ以上、無理をする必要はない。
「いざとなったら、すぐ逃げるので。フォローお願いしますね」
「分かった」
言われるまでもない。
「…それと、折り入ってルルシーさんに、一つ頼みたいことがあるんですが」
「何だ?」
俺に出来ることなら、何でも…。
「日中、僕がいない間…。さりげなくで良いんで、セカイさんに気づかれない範囲で、彼女の身辺警護を頼めませんか。…あなたのところの準幹部に」
「…ルヴィアに?」
ルーチェス嫁を護衛するのは構わない。今までにも、ルヴィア嫁の身辺警護を引き受けたことはある。
そのときと同じように、ルーチェス嫁も守れば良い。それは構わない。
でも、何でルヴィアに…。
「別に深い意味はありませんよ。単純にお隣だからっていうのと、ルヴィアさんの嫁とうちの嫁、仲良いんで。都合良いかなって」
「あぁ…」
そういうことか。
じゃあ、ルヴィアに頼んで…それから。
ルヴィアだけじゃなく、他の構成員達も動かそう。
ルーチェス嫁に何かあったら、ルーチェスに申し訳が立たない。
だとしたら、男共に警護させるより、女性構成員に警護させた方が良いだろう。
となると、ルヴィア嫁のときみたいに、またシュノの部隊に…。
…あ、いや、待て。
「ルーチェス。その件…ルヴィアだけじゃなく、華弦(かげん)にも声をかけて良いか?」
俺は、そう提案した。
…それだって、良くはないだろ。
「でもセカイさんが…彼女に何かあったら、僕は首を落とされても死にきれない」
「…」
「だから、最大限注意します。最大限警戒します。最大限努力します。その為に、僕に出来る全てのことをします」
…。
…お前が。
そこまでの覚悟を決めてるなら…俺が口を挟むのは野暮かもしれないが。
「…ルーチェス」
「はい」
「本当に危険だと判断したら、すぐに退け。何なら、今すぐでも良い。お前と…お前の嫁に何かあったら…。いや、何かあってからじゃ遅いんだ」
帝国騎士団との約束なんて、知ったことか。
仲間の…家族の安否に比べたら。
今すぐにでも、『赤き星』から手を引いて良いのだ。
しかし。
「今のところは、疑われてる様子はありません。しばらくは踏み込まずに静観して、『赤き星』の信頼を得ることに専念するつもりです」
「…」
あくまで、ルーチェスは続行を選ぶ。
ただし、今は慎重に動く、と。
踏み込まず、静観して、『赤き星』の実態を観察するに留める。
賢明な…そして、ギリギリの判断だ。
「…お前のことだから、ちゃんと引き際は弁えてると思ってるが」
「はい」
「…無理はするなよ。絶対に」
「えぇ、そのつもりです」
無理をして深入りして、危険を犯す必要はない。
危ないと思ったら退け。
そもそも、危ないと思うようなことはするな。
『赤き星』に潜入した時点で、帝国騎士団への義理は果たしてるのだ。
これ以上、無理をする必要はない。
「いざとなったら、すぐ逃げるので。フォローお願いしますね」
「分かった」
言われるまでもない。
「…それと、折り入ってルルシーさんに、一つ頼みたいことがあるんですが」
「何だ?」
俺に出来ることなら、何でも…。
「日中、僕がいない間…。さりげなくで良いんで、セカイさんに気づかれない範囲で、彼女の身辺警護を頼めませんか。…あなたのところの準幹部に」
「…ルヴィアに?」
ルーチェス嫁を護衛するのは構わない。今までにも、ルヴィア嫁の身辺警護を引き受けたことはある。
そのときと同じように、ルーチェス嫁も守れば良い。それは構わない。
でも、何でルヴィアに…。
「別に深い意味はありませんよ。単純にお隣だからっていうのと、ルヴィアさんの嫁とうちの嫁、仲良いんで。都合良いかなって」
「あぁ…」
そういうことか。
じゃあ、ルヴィアに頼んで…それから。
ルヴィアだけじゃなく、他の構成員達も動かそう。
ルーチェス嫁に何かあったら、ルーチェスに申し訳が立たない。
だとしたら、男共に警護させるより、女性構成員に警護させた方が良いだろう。
となると、ルヴィア嫁のときみたいに、またシュノの部隊に…。
…あ、いや、待て。
「ルーチェス。その件…ルヴィアだけじゃなく、華弦(かげん)にも声をかけて良いか?」
俺は、そう提案した。


