「違う。あのな、俺、お前ん家に夕飯食べに来たんじゃなくて…」
「え?夕飯食べに来たんじゃないんですか?」
「当たり前だろ」
「済みません。僕何か勘違いしてたのかもしれません。夕飯時に訪ねてきたものだから、ルルシーさんも愛するルレイアさんがいなくて、人恋しさに誰かと食事したくて、ここに来たのかと…」
お前の嫁も酷い勘違いをしていたが。
お前も大概だな。
似た者夫婦だよお前達は。
夕飯時に訪ねる俺が悪いんだな。うん、そうだな。
でも、朝や昼間は、大学への潜入任務があるから、忙しくて喋ってる暇ないと思って。
仕方なく、この時間に来たのだが。
なんかおかしな勘違いさせてしまったな。
言っとくけど俺、人恋しさにアンブローシア家を訪ねてきた訳じゃねーから。
つくづくお前の思考回路は、師匠譲りだよ。
「まぁ、それでも作ったんだから、食べて帰ってくださいよ」
「…なんか、悪いな」
「良いですよ」
普段、ルレイアやらアリューシャやらに、飯作れとタカられることはあっても。
人の手料理を食べさせてもらう機会は、これまでルリシヤ以外にはなかったので。
何だか、ちょっと新鮮な気分。
しかも、こんな本格的フレンチディナー。
一般家庭でお目にかかれるものじゃないぞ。
そして。
一口、ルーチェスの作った、白身魚のポワレとやらを口に入れると。
成程、ルーチェス嫁が夢中でぱくぱく食べているのも分かる、納得の味だった。
「美味しいですか?」
「あぁ…。およそ一般家庭では食べられない、高級レストランみたいな味がするよ」
「気に入ってもらえたなら良かったです」
アンブローシアレストランだ。ここは。
ルリシヤと言い、ルーチェスと言い…本当に器用だよな。
アリューシャにも、少しは見習って欲しいよ。
まぁ、狙撃の器用さなら、アリューシャの右に出る者はいないが…。
…しかし。
「大変じゃないか?」
「何がです?」
「毎日仕事や…大学から帰ってきて、こんな手の込んだ料理を作るの…」
「え?これそんなに手込んでます?普通の範囲では?」
世間一般でこの料理が家庭で出てきたら、それは休日のおもてなしメニューと呼ぶんだよ。
「別に大変じゃないですよ。だって、ほら」
ルーチェスは、セカイさんとかいう、ルーチェス嫁を指差した。
「ん〜っ!こっちも美味しい!さっすがルーチェス君!天才!」
ルーチェス嫁は、ハムスターみたいに口の中をいっぱいにして、もぐもぐしていた。
ややお行儀は悪いが、その満足そうな、満面の笑みを見ていたら。
…成程、ちょっとルーチェスの気持ちが分かった。
「ね?こんな顔されたら…」
「そうだな。疲れなんてふきと、」
「性欲が滾るでしょう?」
「…」
うっとりと、自分の嫁を眺めるルーチェス。
…つくづく。
お前は、師匠によく似てるよ。
悪い方の意味でな。
「え?夕飯食べに来たんじゃないんですか?」
「当たり前だろ」
「済みません。僕何か勘違いしてたのかもしれません。夕飯時に訪ねてきたものだから、ルルシーさんも愛するルレイアさんがいなくて、人恋しさに誰かと食事したくて、ここに来たのかと…」
お前の嫁も酷い勘違いをしていたが。
お前も大概だな。
似た者夫婦だよお前達は。
夕飯時に訪ねる俺が悪いんだな。うん、そうだな。
でも、朝や昼間は、大学への潜入任務があるから、忙しくて喋ってる暇ないと思って。
仕方なく、この時間に来たのだが。
なんかおかしな勘違いさせてしまったな。
言っとくけど俺、人恋しさにアンブローシア家を訪ねてきた訳じゃねーから。
つくづくお前の思考回路は、師匠譲りだよ。
「まぁ、それでも作ったんだから、食べて帰ってくださいよ」
「…なんか、悪いな」
「良いですよ」
普段、ルレイアやらアリューシャやらに、飯作れとタカられることはあっても。
人の手料理を食べさせてもらう機会は、これまでルリシヤ以外にはなかったので。
何だか、ちょっと新鮮な気分。
しかも、こんな本格的フレンチディナー。
一般家庭でお目にかかれるものじゃないぞ。
そして。
一口、ルーチェスの作った、白身魚のポワレとやらを口に入れると。
成程、ルーチェス嫁が夢中でぱくぱく食べているのも分かる、納得の味だった。
「美味しいですか?」
「あぁ…。およそ一般家庭では食べられない、高級レストランみたいな味がするよ」
「気に入ってもらえたなら良かったです」
アンブローシアレストランだ。ここは。
ルリシヤと言い、ルーチェスと言い…本当に器用だよな。
アリューシャにも、少しは見習って欲しいよ。
まぁ、狙撃の器用さなら、アリューシャの右に出る者はいないが…。
…しかし。
「大変じゃないか?」
「何がです?」
「毎日仕事や…大学から帰ってきて、こんな手の込んだ料理を作るの…」
「え?これそんなに手込んでます?普通の範囲では?」
世間一般でこの料理が家庭で出てきたら、それは休日のおもてなしメニューと呼ぶんだよ。
「別に大変じゃないですよ。だって、ほら」
ルーチェスは、セカイさんとかいう、ルーチェス嫁を指差した。
「ん〜っ!こっちも美味しい!さっすがルーチェス君!天才!」
ルーチェス嫁は、ハムスターみたいに口の中をいっぱいにして、もぐもぐしていた。
ややお行儀は悪いが、その満足そうな、満面の笑みを見ていたら。
…成程、ちょっとルーチェスの気持ちが分かった。
「ね?こんな顔されたら…」
「そうだな。疲れなんてふきと、」
「性欲が滾るでしょう?」
「…」
うっとりと、自分の嫁を眺めるルーチェス。
…つくづく。
お前は、師匠によく似てるよ。
悪い方の意味でな。


