…とりあえず、アンブローシア宅にあげてもらい。
俺は、全力でルーチェス嫁に弁解した。
最初ルーチェス嫁は、俺が何を言っても、にこにこしながら「うんうん、分かってる分かってる〜」と、
分かってると言いながら、何一つ分かっていない状態だったが。
夕食を作り終え、エプロンを脱いでリビングに戻ってきたルーチェスの、
「え?ルルシーさんは僕の師匠の婚約者なんで、さすがに師匠の恋人を寝取ったりしませんよ」
という、事実無根な証言により。
「え、そうなの?なーんだ。ルーチェス君の愛人じゃなかったんだ」
と、納得してもらえた。
ルーチェス嫁に、ようやく理解してもらえたのは良かったが。
後で覚えとけよルーチェス。
…それで。
「…これは何だ?」
「何だって…。見ての通り、夕飯です」
俺の目の前には、洒落たランチョンマットの上に、高級レストランのコース料理みたいな皿が並んでいた。
「今日のメニューは、前菜に生ハムのクリームチーズ巻き、スープは冷製コーンポタージュ、メインは白身魚のポワレ、デザートに手作りクリームブリュレです。あ、パンには是非、僕が作ったレーズンバターを塗って食べてみてください。美味しいですよ」
本格的過ぎる。
何で?
何で俺、こんな状況になってんの?
俺はただ、ルーチェスに「スパイ活動の進捗状況はどうだ」と聞きに来ただけなのに。
何故か、アンブローシア家の夕食の席に招かれたみたいになってる。
つーかお前、これ全部手作りかよ。
家庭料理の域を越えてるぞ。
そして。
「んー、今日も美味し〜!さすがルーチェス君!」
何事もなかったかのように、ルーチェスの料理をもぐもぐするルーチェス嫁。
…。
「…なぁ、ルーチェス」
「はい。美味しいですか?」
いや、まだ食べてないけど。
「お前、毎日このレベルの夕飯作ってんの?」
「このレベルって…どのレベルですか?普通の夕飯では?」
元王族のお前に、普通の家庭料理を求めた俺が馬鹿だった。
そうだな。お前にとっては、ある意味これが普通なのかもしれない。
だが、世間一般では、これは普通ではない。
「ちなみにこのランチョンマット、僕が手縫いで作ったんですよ」
「え、マジで?」
「はい。刺繍も自分で。シュノさんのハンカチ作るときに、刺繍勉強したんで。何か他のことに活かせないかなと思って」
…成程。
黒地のレース付きで、左端に青い薔薇の刺繍がしてある、
いかにもルレイアが好きそうな、このランチョンマット。
何処で買ってきたんだろうと思ってたら、お前の手作りかよ。
それは納得だわ。
いや、納得してる場合ではない。
俺は、全力でルーチェス嫁に弁解した。
最初ルーチェス嫁は、俺が何を言っても、にこにこしながら「うんうん、分かってる分かってる〜」と、
分かってると言いながら、何一つ分かっていない状態だったが。
夕食を作り終え、エプロンを脱いでリビングに戻ってきたルーチェスの、
「え?ルルシーさんは僕の師匠の婚約者なんで、さすがに師匠の恋人を寝取ったりしませんよ」
という、事実無根な証言により。
「え、そうなの?なーんだ。ルーチェス君の愛人じゃなかったんだ」
と、納得してもらえた。
ルーチェス嫁に、ようやく理解してもらえたのは良かったが。
後で覚えとけよルーチェス。
…それで。
「…これは何だ?」
「何だって…。見ての通り、夕飯です」
俺の目の前には、洒落たランチョンマットの上に、高級レストランのコース料理みたいな皿が並んでいた。
「今日のメニューは、前菜に生ハムのクリームチーズ巻き、スープは冷製コーンポタージュ、メインは白身魚のポワレ、デザートに手作りクリームブリュレです。あ、パンには是非、僕が作ったレーズンバターを塗って食べてみてください。美味しいですよ」
本格的過ぎる。
何で?
何で俺、こんな状況になってんの?
俺はただ、ルーチェスに「スパイ活動の進捗状況はどうだ」と聞きに来ただけなのに。
何故か、アンブローシア家の夕食の席に招かれたみたいになってる。
つーかお前、これ全部手作りかよ。
家庭料理の域を越えてるぞ。
そして。
「んー、今日も美味し〜!さすがルーチェス君!」
何事もなかったかのように、ルーチェスの料理をもぐもぐするルーチェス嫁。
…。
「…なぁ、ルーチェス」
「はい。美味しいですか?」
いや、まだ食べてないけど。
「お前、毎日このレベルの夕飯作ってんの?」
「このレベルって…どのレベルですか?普通の夕飯では?」
元王族のお前に、普通の家庭料理を求めた俺が馬鹿だった。
そうだな。お前にとっては、ある意味これが普通なのかもしれない。
だが、世間一般では、これは普通ではない。
「ちなみにこのランチョンマット、僕が手縫いで作ったんですよ」
「え、マジで?」
「はい。刺繍も自分で。シュノさんのハンカチ作るときに、刺繍勉強したんで。何か他のことに活かせないかなと思って」
…成程。
黒地のレース付きで、左端に青い薔薇の刺繍がしてある、
いかにもルレイアが好きそうな、このランチョンマット。
何処で買ってきたんだろうと思ってたら、お前の手作りかよ。
それは納得だわ。
いや、納得してる場合ではない。


