The previous night of the world revolution6~T.D.~

ルーチェスは、ルレイアやルリシヤと違って、スパイ活動中も、自宅から大学に通っている。

だから、彼の家を訪ねるのは簡単だ。

だって、ルヴィアん家の横だもん。

帰り、ルヴィアの家にも顔出してみるか。

特に用事がある訳ではないが、近くまで来たんだし。

スルーして帰ったんじゃ、それはそれで失礼な気もするし。

とりあえず、まずはルーチェスの方だ。

「えぇと…ルヴィアの隣だから…ここか」

アンブローシア家の、自宅マンションのインターホンを押す。

しばし待っていると。

ガチャ、と玄関の扉が開いた。

「あぁ、ルーチェス…。…じゃない」

「…?」

中から出てきたのは、ルーチェスではなく。

若い、美人な女の子だった。

きょとーんとした顔で、こちらを眺めていた。

この子誰、と一瞬思ったが。

あぁ、ルーチェスの嫁か。

ルーチェスと同居してるんだもんな。

そういえば初対面なのだが、こんな子だったんだな。

ルヴィアと言いルーチェスと言い、随分と面食いが多いな。

それより。

初対面なのだから、ちゃんと挨拶をしておかないとな。

「…えぇと、俺は、ルーチェスの同僚の、」

「…!ルーチェス君の愛人だ!?」

ぶっ倒れるかと思った。