まぁね、正直、気分…良かった訳じゃないのは事実だ。
ルーシッドがいる手前、そんなことは言わないけど。
今では、個人的な感情で、帝国騎士団も貴族共も糞食らえと思ってるけど。
…俺だって、かつては。
その糞食らえと思っていたものの為に、自分の存在価値を懸けて、血反吐を吐くような思いをした一人なのだ。
だからまぁ…ルルシーが心配している通り。
自分が過去、信じて、必死に努力して戦ってたものを…扱き下ろされるのは、良い気分ではないかな。
過去の自分を、侮辱されているみたいで。
過去のお前の努力なんて、何の価値もなかったんだって。
確かに、帝国騎士団を追い出された今となっては、俺の血反吐を吐くような努力なんて、意味はなかったのかもね。
でも、まるっきり意味がなかった訳じゃない。
今『青薔薇連合会』で、ルルシーや他の皆を守れる力を得ることが出来たのは。
それは紛れもなく、幼少期から地獄のように続いた、その努力のお陰だから。
その努力を知りもせず、一方的に「帝国騎士団なんて必要ない」と断言されるとね。
俺の努力って何だったんだろう、って思うよ。さすがに。
ルーシッドなんか、余計そうだろうな。
今でもルーシッドは、帝国騎士団で、国民達を守る為に精一杯のことをしているのに。
「お前ら必要ないんだよ消えろ」と、面と向かって言われちゃ。
脱力を通り越して、もうどうでも良いや、とヤケになってもおかしくない。
のに、それでもヤケにはならないお前は、そういう面では偉いと思うよ。
童貞だけどな。
「俺は大丈夫ですよ、ルルシー」
「…ルレイア…」
俺は、笑ってそう言ってみせたが。
ルルシーには、通用しなかったようで。
「…だから、お前をあんなところに送るのは嫌だったんだよ」
ポツリと、そう呟いた。
あれーおかしいな。俺の微笑みが通用しないなんて。
あなたくらいですよ。
「…無理だと思ったら、そう言えよ。絶対助けるから」
「分かってますって」
「本当に分かってるか?」
念押しが激しい。
「分かってますって…。それより、今のところこっちは順調ですけど…」
「それよりって何だよ。今、お前以上に大事なことがあるのか?」
分かった分かった。
「ルーチェスとルリシヤの方は?向こうはどうなってるんですか」
「ルーチェスのところには行ってきたが、ルリシヤはまだだ。お前達の後に行く」
そうですか。
「じゃ、ルーチェスの方はどうなってます?」
ルーチェスが潜入しているのは、私立ローゼリア学園大学だったな。
彼はどうしているだろう。
そりゃあ気になるよ。俺の弟子だもん。
「確か、『赤き星』とかいうサークルに入ってるんですよね」
「…」
…え。ルルシー何その無言。
「…何かあったんです?」
「…ルレイア、お前…『ルティス帝国を考える会』に入会するには、苦労しなかったか?」
「は?」
苦労?
苦労って言われても…。
「たかだかサークルに入るのに、苦労も何もないですよ。ねぇ」
ルーシッドに向かって言うと。
「はい…。勧誘会をやっていたので、そこに参加したら入部届を渡されて、それに記名して提出しただけです」
別に、あの勧誘会に参加しなくても。
普通に飛び入りで「入会したいです」と言えば、喜んで迎え入れてくれるだろう。
実際、そういうサークルメンバーもいるし。
しかし。
「ルーチェスのところは違ったんですか?」
「あぁ。どうも『赤き星』は、『ルティス帝国を考える会』よりも、ずっと危険な組織かもしれない」
…ほう。
それはまた…興味深い話だね。
ルーシッドがいる手前、そんなことは言わないけど。
今では、個人的な感情で、帝国騎士団も貴族共も糞食らえと思ってるけど。
…俺だって、かつては。
その糞食らえと思っていたものの為に、自分の存在価値を懸けて、血反吐を吐くような思いをした一人なのだ。
だからまぁ…ルルシーが心配している通り。
自分が過去、信じて、必死に努力して戦ってたものを…扱き下ろされるのは、良い気分ではないかな。
過去の自分を、侮辱されているみたいで。
過去のお前の努力なんて、何の価値もなかったんだって。
確かに、帝国騎士団を追い出された今となっては、俺の血反吐を吐くような努力なんて、意味はなかったのかもね。
でも、まるっきり意味がなかった訳じゃない。
今『青薔薇連合会』で、ルルシーや他の皆を守れる力を得ることが出来たのは。
それは紛れもなく、幼少期から地獄のように続いた、その努力のお陰だから。
その努力を知りもせず、一方的に「帝国騎士団なんて必要ない」と断言されるとね。
俺の努力って何だったんだろう、って思うよ。さすがに。
ルーシッドなんか、余計そうだろうな。
今でもルーシッドは、帝国騎士団で、国民達を守る為に精一杯のことをしているのに。
「お前ら必要ないんだよ消えろ」と、面と向かって言われちゃ。
脱力を通り越して、もうどうでも良いや、とヤケになってもおかしくない。
のに、それでもヤケにはならないお前は、そういう面では偉いと思うよ。
童貞だけどな。
「俺は大丈夫ですよ、ルルシー」
「…ルレイア…」
俺は、笑ってそう言ってみせたが。
ルルシーには、通用しなかったようで。
「…だから、お前をあんなところに送るのは嫌だったんだよ」
ポツリと、そう呟いた。
あれーおかしいな。俺の微笑みが通用しないなんて。
あなたくらいですよ。
「…無理だと思ったら、そう言えよ。絶対助けるから」
「分かってますって」
「本当に分かってるか?」
念押しが激しい。
「分かってますって…。それより、今のところこっちは順調ですけど…」
「それよりって何だよ。今、お前以上に大事なことがあるのか?」
分かった分かった。
「ルーチェスとルリシヤの方は?向こうはどうなってるんですか」
「ルーチェスのところには行ってきたが、ルリシヤはまだだ。お前達の後に行く」
そうですか。
「じゃ、ルーチェスの方はどうなってます?」
ルーチェスが潜入しているのは、私立ローゼリア学園大学だったな。
彼はどうしているだろう。
そりゃあ気になるよ。俺の弟子だもん。
「確か、『赤き星』とかいうサークルに入ってるんですよね」
「…」
…え。ルルシー何その無言。
「…何かあったんです?」
「…ルレイア、お前…『ルティス帝国を考える会』に入会するには、苦労しなかったか?」
「は?」
苦労?
苦労って言われても…。
「たかだかサークルに入るのに、苦労も何もないですよ。ねぇ」
ルーシッドに向かって言うと。
「はい…。勧誘会をやっていたので、そこに参加したら入部届を渡されて、それに記名して提出しただけです」
別に、あの勧誘会に参加しなくても。
普通に飛び入りで「入会したいです」と言えば、喜んで迎え入れてくれるだろう。
実際、そういうサークルメンバーもいるし。
しかし。
「ルーチェスのところは違ったんですか?」
「あぁ。どうも『赤き星』は、『ルティス帝国を考える会』よりも、ずっと危険な組織かもしれない」
…ほう。
それはまた…興味深い話だね。


