The previous night of the world revolution6~T.D.~

――――――――…ルルシーに連れこまれたのは、既に(会員達によって)荷解きされ、完璧にゴスロリインテリアを施された、新しい俺の自室である。

素晴らしいゴスロリ感。落ち着く。

なのにルルシーは、この部屋を見るなり、「うげ」みたいな顔をしていた。

きっと、この部屋の溢れ出るゴスロリ感に、魅了されたのだろう。

さっすが俺の嫁、ルルシー。分かってる〜。

それなのに、この部屋が夫婦の新婚生活の為の部屋じゃないのは、残念だな。

「この部屋が、ルルシーとの新居だったらなー。もう、数分と待たずにルルシーを押し倒すのに」

「押し倒すな」

えー。いけじゅー。

「お前な、今の状況分かってるか?」 

「分かってますよ?ウキウキドキドキの新生活を、よりにもよって糞の集団から来た、しかも俺のポンコツ後釜のルーシッドなんかと始めなきゃいけないんです。つまんないですよね〜」

「…間違ってはないが、口が悪いぞ」

事実なんだから良いんだもーん。

「それで!分かってるんだろうな?あのルーシッドという男、見たところ何か企んでるようには見えないが、それでも帝国騎士団から来た…それも、オルタンス直々の指名だ」

そうでしたね。

「何らかの密命を受けて、お前に何かしようと企んでいるとも知れない。充分に気をつけろ。お前は馬鹿にしてるが、あいつだって腐っても…」

「帝国騎士団四番隊隊長。俺がもといた役職ですもんね。分かってますよ」

「…!」

ルルシーは、一瞬目を見開いて。

そして、申し訳無さそうに視線を背けた。

「…悪い」

「良いですよ」

俺に、昔の…嫌なときの記憶を想起させてしまったと思ったんだろうが。

別に、今更そんなことは気にしてない。

気にしてるなら、そもそもこの仕事を引き受けたりはしなかった。

「…言っとくが、俺はまだ反対なんだからな。いくらアシュトーリアさんが承諾してても…。お前をまた学校に…それも王立の…。しかも、帝国騎士団の人間と同居なんて…」

「え、もしかしてルルシー、妬いてます?俺が別の男と一つ屋根の下…」

「馬鹿。俺は真面目に言ってるんだぞ」

「分かってますって。冗談ですよ」

ルルシーの心配性は、筋金入りだからな。

ある日いきなり帝国騎士団から呼び出され、この仕事の要請を受けたときから。

ルルシーは、ずっと俺のことを心配してくれていたのだ。