The previous night of the world revolution6~T.D.~

俺は瞬時に立ち上がり、ルーシッドの胸ぐらを掴んだ。

「お前…そんな重要なことを、何で最初に言わなかった?」

そのときの俺の気迫は、正しく死神級だった。

「え、い、いや、だから、最初に言おうと…」

ルーシッドは、ビビりまくりながら何か答えていたが。

そんなことはどうでも良い。

ルルシーだぞ?ルルシー。

ルルシーが、この俺に会いに来てくれてるんだぞ?

そんな貴重な時間を、一秒でも無駄にする訳にはいかない。

俺はルーシッドを壁に突き飛ばして、一目散に玄関に走った。

突き飛ばされて尻餅をついたルーシッドが、「…納得行かない…」と呟いているのも知らず。

玄関に立つルルシーの姿を見つけるなり、俺は思いっきりルルシーに飛びついた。

「ルルシーっ!!」

ガシッ、とルルシーにしがみつくと。

「あー、うん。もう分かってたから何も言わない…」

え、何も言わない?

ってことは…。

「…お触りし放題ってことですね!?」

「は!?違うわ馬鹿!離れろ!」

ここぞとばかりに、ルルシーのあんなところやこんなところを、お触りしまくろうとしたら。

すんでのところで、ぐい、と押し退けられた。

ちっ。

「…惜しかった…」

「何がだよ!」

ルルシーをお触り出来なかったのは、残念だが。

しかし、目の前にルルシーがいる。

『青薔薇連合会』で一緒にいたときは、気づかなかったけど。

こうして目の前に、当たり前のようにルルシーがいることって。

凄く、幸せなことだったんだと思った。

離れてから分かる、ルルシーの有り難み。

「はぁ…。ルルシー臭がする…。幸せ…」

「…何だよ、そのルルシー臭ってのは…。加齢臭みたいに言うなよ…」

分かる?伝わってこない?このルルシー臭。

男らしくて、最高に素敵。

この世のどんな香水だって、このルルシー臭には敵わない。

「あぁ、フェロモンが…。俺のフェロモンが出そう…」

「出すな」

サッサッ、と俺のフェロモンを手で払うルルシー。

いやん。

「とりあえず、びっくりするほどお前がいつも通りで、俺は安心したよ」

「そうですか」

「で、本題に入りたいから、上がって良いか?」

「勿論ですよ!どうぞどうぞ」

ルルシーの訪問なら、いつだって大歓迎だ。