The previous night of the world revolution6~T.D.~

「ルレイア殿…。失礼します」

「あぁ、ルーシッドじゃないですか」

さっきまで、めっちゃ悪口言われていた張本人が。

何の用か、俺の部屋にやって来た。

「あの、ルレイア殿、らいきゃ、」

「丁度良かった、ルーシッド。良いもの聞きます?」

「…良いもの?」

そうそう、良いもの。

「…この、アイドルの歌ですか?」

そっちじゃねぇよ。

と言うか。

「『frontier』ですよ。お宅らの慰問ライブにも行ったでしょう」

「そ、そうでしたね。何故か…オルタンス殿が夢中になっているバンド…」

「あれ、俺達がスポンサーなんですよ。良い曲でしょう?」

「は、はぁ。俺にはよく…」

「ふーん。感性が腐ってるんですね」

「…」

まぁ、そんなルーシッドの腐りきった音楽的感性の話は、どうでも良い。

「それよりこれ。あなた、自分のいないところで悪口大会開催されてますよ」

「えっ…」

「聞きます?」

俺は、ヘッドフォンをルーシッドに渡した。

盗聴器を巻き戻して、さっき俺が聞いていた箇所を、ルーシッドにも聞かせてやる。

勿論、それを聞いていながら、咎める様子もないエリミア会長の姿も、見せてやった。

これには、さすがのルーシッドも渋い顔。

笑える。

「面白かったでしょう?」

「おも…。面白くはないですが…」

そう?俺は面白かったけど。

「顰蹙を買う覚悟はしてましたけど…。まさか、本人のいない間に、しかも会長も、聞いていて止めないとは…」

「やってること、小学生のガキ並みですよね」

「…俺は、そんなにおかしいことを言ってますかね」

「さぁ。少なくとも彼らにとっては、あなたの意見の方がおかしいんでしょう」

ついでに俺は、そんなおかしな意見のせいで、渋い顔晒してるルーシッドの方がおかしくて、笑ってしまうよ。

すると。

「…あ、そうだ、ルレイア殿」

「あん?」

「来客が来てますよ。ルルシー殿が、」

は?