幼い頃からそんな英才教育…ならぬ。
洗脳教育を受けていれば、そりゃ隊長達が貴族の出身で固まるのも、無理もないだろう。
『白亜の塔』もびっくりの洗脳パワー。
一方。
市井の出身で帝国騎士団に入っている者は、一般的な高校や大学を卒業し、
「就職先どうしようかな。そうだ、帝国騎士団にでも入ろうか。簡単に入れるし、一応公務員的扱いだし」と、案外安易な気持ちで入る者が多い。
というのも、帝国騎士団は、上の人になるのは、先程言った通り大変な努力と才能を必要とするが。
帝国騎士団に入ること自体は、難しいことではないのだ。
何なら、コンビニのバイト感覚で入れる。
特に目立った持病がなく、健康であること。五体満足であること。前科がないこと。
あとは、一応形だけ、一般常識を問われる試験みたいなのもあるが。
それだって、余程の馬鹿でもない限り、簡単に通過出来る。
実際、帝国騎士団の就職試験(笑)は、合格率90%以上だからな。
中には、帝国騎士団に入るまで、剣なんて触ったこともありません、なんて人も珍しくない。
そんな人は、入ってから初心者訓練みたいなのを受けさせられる。
な?これで分かるだろう?
生まれたときから、帝国騎士団で名を上げることだけを生き甲斐に、血反吐を吐くような努力を積み重ねてきた貴族の子女と。
別段帝国騎士団に入るつもりがあった訳ではなく、何となく他に就職先が見つからなかったから、とりあえず食いっぱぐれないよう帝国騎士団にでも入っとくか、という一般人。
両者の間に、どれだけ大きな差があると思う?
そりゃ、上の人が貴族で固められるのは当然だろう。
中には、市井の出自でも、帝国騎士団に入ることを目的として、地方にある騎士官学校に通う者もいるが。
俺が以前潜入した、ランドエルス騎士官学校がそうだな。
彼らだって、本気で帝国騎士団で活躍する人間になろう、と強く決意している者は少数だった。
とりあえず帝国騎士団に入っておけば、国が生活を保証してくれる。
だから、帝国騎士団にでも入っておこう、という動機で入ってくる者が、ほとんどなのだ。
生まれたときから、洗脳教育を施され、金に物を言わせて、優れた家庭教師を充てがわれ。
寝る間も惜しんで、鍛錬し続けてきた貴族の子女とは、訳が違う。
貴族の子供達に、選択の自由などないのだ。
ただ努力する。ただ鍛錬する。それ以外に、自分の命に価値はないから。
一般人には、「帝国騎士団なんて、絶対入りたくない」と言う権利がある。
しかし貴族の子女達には、「私は帝国騎士団には入りたくありません」なんて、言う権利はないのだ。
入りたいか、入りたくないかなど関係ない。
本人の意志なんて、どうでも良い。
生まれたときから、目の前に一方通行の階段があって。
階段の両側には、手すりの代わりに、とても越えることの出来ない、天まで届く壁がそびえ立っている。
ならば、もう階段を上るしかないだろう。
足を止めれば、その時点で階段から突き落とされるのだから。
階段の下は、奈落の底だ。
俺もルリシヤもルーシッドも、その永遠に続く長い階段を、上ってきたのだ。
まぁ。
俺とルリシヤは、階段の途中で、両サイドの壁をぶち壊して、外に出たのだが。
…いや、違うな。
俺もルリシヤも、壁を壊したのではない。
突き落とされた奈落の底で、自分の居場所を見つけたのだ。
洗脳教育を受けていれば、そりゃ隊長達が貴族の出身で固まるのも、無理もないだろう。
『白亜の塔』もびっくりの洗脳パワー。
一方。
市井の出身で帝国騎士団に入っている者は、一般的な高校や大学を卒業し、
「就職先どうしようかな。そうだ、帝国騎士団にでも入ろうか。簡単に入れるし、一応公務員的扱いだし」と、案外安易な気持ちで入る者が多い。
というのも、帝国騎士団は、上の人になるのは、先程言った通り大変な努力と才能を必要とするが。
帝国騎士団に入ること自体は、難しいことではないのだ。
何なら、コンビニのバイト感覚で入れる。
特に目立った持病がなく、健康であること。五体満足であること。前科がないこと。
あとは、一応形だけ、一般常識を問われる試験みたいなのもあるが。
それだって、余程の馬鹿でもない限り、簡単に通過出来る。
実際、帝国騎士団の就職試験(笑)は、合格率90%以上だからな。
中には、帝国騎士団に入るまで、剣なんて触ったこともありません、なんて人も珍しくない。
そんな人は、入ってから初心者訓練みたいなのを受けさせられる。
な?これで分かるだろう?
生まれたときから、帝国騎士団で名を上げることだけを生き甲斐に、血反吐を吐くような努力を積み重ねてきた貴族の子女と。
別段帝国騎士団に入るつもりがあった訳ではなく、何となく他に就職先が見つからなかったから、とりあえず食いっぱぐれないよう帝国騎士団にでも入っとくか、という一般人。
両者の間に、どれだけ大きな差があると思う?
そりゃ、上の人が貴族で固められるのは当然だろう。
中には、市井の出自でも、帝国騎士団に入ることを目的として、地方にある騎士官学校に通う者もいるが。
俺が以前潜入した、ランドエルス騎士官学校がそうだな。
彼らだって、本気で帝国騎士団で活躍する人間になろう、と強く決意している者は少数だった。
とりあえず帝国騎士団に入っておけば、国が生活を保証してくれる。
だから、帝国騎士団にでも入っておこう、という動機で入ってくる者が、ほとんどなのだ。
生まれたときから、洗脳教育を施され、金に物を言わせて、優れた家庭教師を充てがわれ。
寝る間も惜しんで、鍛錬し続けてきた貴族の子女とは、訳が違う。
貴族の子供達に、選択の自由などないのだ。
ただ努力する。ただ鍛錬する。それ以外に、自分の命に価値はないから。
一般人には、「帝国騎士団なんて、絶対入りたくない」と言う権利がある。
しかし貴族の子女達には、「私は帝国騎士団には入りたくありません」なんて、言う権利はないのだ。
入りたいか、入りたくないかなど関係ない。
本人の意志なんて、どうでも良い。
生まれたときから、目の前に一方通行の階段があって。
階段の両側には、手すりの代わりに、とても越えることの出来ない、天まで届く壁がそびえ立っている。
ならば、もう階段を上るしかないだろう。
足を止めれば、その時点で階段から突き落とされるのだから。
階段の下は、奈落の底だ。
俺もルリシヤもルーシッドも、その永遠に続く長い階段を、上ってきたのだ。
まぁ。
俺とルリシヤは、階段の途中で、両サイドの壁をぶち壊して、外に出たのだが。
…いや、違うな。
俺もルリシヤも、壁を壊したのではない。
突き落とされた奈落の底で、自分の居場所を見つけたのだ。


