The previous night of the world revolution6~T.D.~

しかし。

呼ぶまでもなく、救世主はここにいる。

「この馬鹿ルレイア!ルーシッドの意見も少しは聞いてやれよ!」

「え?嫌ですよ。ゴスロリ以外の空間で暮らすなんて…」

「お前はそうなのかもしれないが!ルーシッドは嫌だろ!」

…はい。

なんか目に悪いから、少しは白とか…せめてグレーとか…。

真っ黒はご遠慮したかったかな…うん…。

「でももう発注しちゃいましたし〜。届いちゃいましたし〜。あ、そのフリル増しゴスロリカーテン、俺の部屋にも引いといてくださいね」

「畏まりました、ご主人様」

「あ、おいコラ!」

…聞く耳を持たないタイプですね。相変わらず。

「大体、何だよフリル増しゴスロリカーテンって…」

「あぁ、洋裁店の会員に特注で作らせました」

「またか!お前はそうやってすぐ、会員に無理強いをするな!」

またってことは、前科があるんだな。

俺は知らない。

彼が、自分のハーレム会員に、ゴスロリ印のケーキなんてものを、一度ならず二度も作らせていたことを。

「無理強いなんてしてませんよ?彼女達にはちゃーんと、たっぷりと『ご褒美』を…」

…ご褒美?

って何だろう…。指輪…とか?

このときの俺は、ルレイア殿の言う「ご褒美」が何なのか、全く分かっていなかった。

出来れば一生知りたくなかった。

「あーあー言わんで良い!ルーシッドは年下だぞお前?もっと接し方ってもんがあるだろ?」

「分かってますよ。俺だって一度、あの童貞見切り発車革命童貞少年の、ルアリスの面倒を見てやった経験がありますから」

「…何で童貞だけ二回言った?」

それは思った。

「そんな訳で、親睦の証に、ルーシッドさん」

「は、はい?」

いきなり呼ばれて、またびっくりした。

「どうせあなたも童貞でしょうから、大人な俺から、まずは筆下ろしをプレゼントしましょう。俺のお古を二、三匹貸すので、脱童貞を、もごもごもご」

「ごめんな、本当…。ちょっと言い聞かせてくるから…」

「は、はい…」

ルルシー殿は、ルレイア殿を引き摺って、彼の部屋に連れていった。

「いやーんルルシー、密室に二人でなんて…えっち!」

「えっちはお前だ!」

…えぇっと。

とりあえず…俺は、自分の荷解きをするかな。