The previous night of the world revolution6~T.D.~

サナミア党首が論文を読み、その隣の党員に渡り。

更にまた隣の党員に渡り、また隣の党員に渡り…を繰り返し。

ここにいるメンバー六人全員が、論文を読み終えた。

ちなみにこの間、僕、その場で立ちっぱなし。 

普通さぁ、椅子勧めてくれるとかしない?

正式に入党しなければ、僕はこの部屋で座る権利すらないと言うのか。

彼らにとって僕は、招かれざる客らしいから、仕方ないと言えば仕方ないが。

そもそも、一年坊主である僕が、この部屋に入らせてもらえていること自体、彼らにとっては異例中の異例。

おまけに、入党に足る人物であるか、試験をするという、前代未聞の異例。

こんな異例を許してもらえているのだから、感謝すべきなのだろう。

…だからって、六人が論文読んでる間、突っ立たされたままはないわ。

しかも、全員仏頂面で読んで、感想の一つも言わないしさ。

それどころか。

ようやく全員が読み終わって、さて総評を聞かせてもらおうと思ったら。

「ちょっと、外に出て待っていて。これから六人で話し合って、あなたを『赤き星』に入れるかどうか話し合います」

お前邪魔だから、出ていけ宣言。

最低だよあなた達は。

話し合いなら、僕の目の前でやれば良いじゃないですか。

何だ。わざわざ僕を追い出して、僕の悪口大会でもするのか?

散々待たされたのに、まだ待たせるか。

しかし。

「…分かりました」

試されている立場の僕は、何も言い返すことは出来ない。

彼女達の言うことに、従うしかない。

僕はくるりと踵を返し、部屋の外に出た。

また待ちぼうけだよ。畜生。