…30分後。
今のところ、セカイさんからは何の指摘もない。
30分もあれば、あれくらいすぐ読めるはずだが。
熟読してくれてるんだろうか。
それは有り難いのだが、もし修正点があるなら、早めに教えて欲しい。
特に、序論の部分を訂正するとなれば、本論の展開にも関係しているかもしれない。
またイチから書き直し、は面倒だ。
「セカイさん」
「ぎくっ」
ぎくって何?
「何処か修正した方が良いところ、ありました?」
「う、う〜ん…。ど、どうかな〜…」
…。
…目、泳いでますけど。
これは、どういう反応の目だ?
「い、良いんじゃないかな〜?うん…」
「…」
「い、良いと思うよ!大丈夫!ルーチェス君なんだから、大丈夫!」
僕だから大丈夫って、何だその根拠は。
…さては、セカイさん。
僕の中で、ある可能性が浮上した。
「…何処が?」
「えっ?」
「何処が良いと思ったんですか?」
「そ、それは…!えっと…全部良かったよ…?」
へぇ、全部ね。
それはありがとうございます。
「具体的には?」
「ぐっ…具体的に…?」
「どういう点が良かったと思いました?」
「…」
「…セカイさん?」
「…字」
「字?」
セカイさんは、スーッとそっぽを向きながら言った。
冷や汗を流して。
「字が…綺麗なところかな」
「…」
「…」
「…セカイさん」
やはり、僕の予想通り。
「あなたに一つ、人生の大事な教訓を教えてあげます」
「な、何?」
「…分からないことは、素直に分かりませんと言いましょう」
「…あぅぅ〜…」
セカイさんは、半泣きで僕の論文を突き返してきた。
「だって難しいんだもん!何て書いてあるのかよく分かんないんだもん!」
そう。
セカイさんが、30分待っても何も言わなかったのは。
僕の書いた論文の意味が、理解出来なかったからである。
今のところ、セカイさんからは何の指摘もない。
30分もあれば、あれくらいすぐ読めるはずだが。
熟読してくれてるんだろうか。
それは有り難いのだが、もし修正点があるなら、早めに教えて欲しい。
特に、序論の部分を訂正するとなれば、本論の展開にも関係しているかもしれない。
またイチから書き直し、は面倒だ。
「セカイさん」
「ぎくっ」
ぎくって何?
「何処か修正した方が良いところ、ありました?」
「う、う〜ん…。ど、どうかな〜…」
…。
…目、泳いでますけど。
これは、どういう反応の目だ?
「い、良いんじゃないかな〜?うん…」
「…」
「い、良いと思うよ!大丈夫!ルーチェス君なんだから、大丈夫!」
僕だから大丈夫って、何だその根拠は。
…さては、セカイさん。
僕の中で、ある可能性が浮上した。
「…何処が?」
「えっ?」
「何処が良いと思ったんですか?」
「そ、それは…!えっと…全部良かったよ…?」
へぇ、全部ね。
それはありがとうございます。
「具体的には?」
「ぐっ…具体的に…?」
「どういう点が良かったと思いました?」
「…」
「…セカイさん?」
「…字」
「字?」
セカイさんは、スーッとそっぽを向きながら言った。
冷や汗を流して。
「字が…綺麗なところかな」
「…」
「…」
「…セカイさん」
やはり、僕の予想通り。
「あなたに一つ、人生の大事な教訓を教えてあげます」
「な、何?」
「…分からないことは、素直に分かりませんと言いましょう」
「…あぅぅ〜…」
セカイさんは、半泣きで僕の論文を突き返してきた。
「だって難しいんだもん!何て書いてあるのかよく分かんないんだもん!」
そう。
セカイさんが、30分待っても何も言わなかったのは。
僕の書いた論文の意味が、理解出来なかったからである。


