The previous night of the world revolution6~T.D.~

…すらすらと論文を書き続け、しばらくたった頃。

「んん〜。むにゃ…。駄目だよ〜ルーチェス君…。死なないからって…小腸はちゃんとしまって…」

「…!?」

「むにゃ…ん?」

パチリ、とセカイさんが目を開け。

むくりと起き上がって、こちらを向いた。

「…はれ?ルーチェス君、まだお勉強してたの?」

「え?あ、はい…。…あの、セカイさん、今何の夢見てたんですか…?」

小腸が何だって?

「え?夢…?覚えてない」

「…」

そこは是非覚えてて欲しかったなぁ。

セカイさん、一体何の夢見てるの。

なんか物騒な夢見てたのかなぁ。小腸出てるとか…。

「それよりルーチェス君、まだ起きてるの?」

「はい」

「どれどれ、どれだけ進んだか、お姉ちゃんが見てあげよう…」

セカイさんは、わざわざベッドから起き上がり。

僕の背後から、テーブルの上を見下ろした。

そして。

「うわっ!何これ、凄い原稿用紙!こんなにいっぱい書いたの?」

「それはまだ序論ですよ、こっちから本論が始まって…」

「わーっ!何これ!こんなに長いの!?」

…短い方では?

7000字だよ?楽勝だろう。

「しかも、ルーチェス君、字綺麗だな〜…」

「王族たる者、サインする機会がたくさんあるので、口うるさく言われてきたんですよ」

「成程〜…。ふむふむ、では優しいお姉ちゃんが、この作文を添削してあげよう」

作文って言うか、論文なんですが。

「読めるんですか?」

「何〜?ルーチェス君てば、このセカイお姉ちゃんを舐めたな?このくらい、読めて当然だよ」

「それはそれは…。お見逸れしました。じゃ、ちょっと読んでみてください。言葉の使い方や、論理の展開がイマイチだったときは指摘してください。修正します」

「はいはい、お任せ〜」

書き途中の原稿用紙だけを残して、これまでに書き上げた、途中までの論文を、セカイさんに手渡す。

まずはセカイさんに読んでもらって、どんな感想を抱いたかを教えてもらえば、良いアドバイスになるだろう。

やはり、客観的な意見というのは大事だからな。

どうしても書き手は、客観的に見ようとしても、主観的になりやすいものだし。

そこをセカイさんが指摘してくれるなら、有り難い。

さて、それじゃあ。

セカイさんが読んでくれてる間に、少しでも続きを書いておこう。